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【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書年次報告書2021(たたき台) (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html
出典情報 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回  1/17)《厚生労働省》
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④ その他の耐性菌
ⅰ. Campylobacter spp.
データ元:東京都健康安全研究センター
東京都健康安全研究センターでは、カンピロバクター属菌について薬剤耐性率の動向調査を行って
いる。2020年に東京都内で発生した食中毒114事例中21事例(18.4%)がカンピロバクター属菌による
ものであり,2005年以降,細菌性食中毒原因菌の第1位を占めていた1。対象菌株は,東京都内で分離
さ れ た 散 発 下 痢 症 患 者 由 来 の Campylobacter jejuni お よ び Campylobacter coli で あ る 。

Campylobacter jejuni のシプロフロキサシン(CPFX)耐性率は54.5%で、2018年より耐性率は増加し
ていた。エリスロマイシン(EM)耐性率は3.0%で,2011年以降,2番目に高い耐性率であった。一方、

Campylobacter coli におけるCPFX耐性率は68.8%であり、昨年より耐性率は高かった。ただし、
Campylobacter coli では供試菌株数が少ないことも考慮に入れる必要がある。
表 17 散発下痢症由来 Campylobacter jejuni *の耐性率(%)
(供試数)

2011

2012

2013

2014

2015

2016

2017

2018

2019

(108)

(83)

(85)

(125)

(116)

(113)

(115)

(110)

(132)

EM

3.7

2.4

1.2

0.8

0.9

0.9

1.7

1.8

3.0

NA

53.7

62.7

50.6

50.4

37.1

53.1

46.1

51.7

54.5

CPFX

53.7

62.7

50.6

50.4

37.1

52.2

43.5

51.8

54.5

*東京都内の散発下痢症患者から分離された株。文献〔5〕から作成,一部変更。

表 18 散発下痢症由来 Campylobacter coli *の耐性率(%)
2011

2012

2013

2014

2015

2016

2017

2018

2019

(8)

(9)

(12)

(7)

(8)

(14)

(8)

(8)

(16)

EM

12.5

22.2

16.7

28.6

0.0

14.3

25.0

62.5

25.0

NA

87.5

66.7

75.0

57.1

50.0

50.0

62.5

50

68.8

CPFX

87.5

66.7

75.0

57.1

50.0

35.7

62.5

37.5

68.8

(供試数)

*東京都内の散発下痢症患者から分離された株。文献〔5〕から作成,一部変更。

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