【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書年次報告書2021(たたき台) (126 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html |
出典情報 | 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回 1/17)《厚生労働省》 |
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① 概要
腸チフス、パラチフス、細菌性赤痢については、菌分離によって確定診断が行われる。起因菌であるチフス
菌、パラチフス A 菌、細菌性赤痢菌については薬剤耐性に関する動向調査は存在しないことから、疫学調査の
ための通知に基づいて送付される菌株の感受性試験が国立感染研究所において実施されている。細菌性赤痢菌
の薬剤耐性に関する情報は GLASS に報告するデータとしても活用されている。
② 調査方法
疫学調査のための通知(健感発第 1009001 号、食安監発第 1009002 号)に基づいて送付される菌株につい
て薬剤感受性試験が実施されている。薬剤感受性試験では、微量液体希釈法(チフス菌、パラチフス A 菌)、
ディスク拡散法(赤痢菌)を用いて、CLSI から示される基準に従って判定が行われた。
③ 今後の展望
腸チフス、パラチフスは抗菌薬治療が必須であり、治療に有効な薬剤を適切に選択するためにも継続的な動
向調査の実施が必要である。細菌性赤痢ではキノロン等の一般に使用される薬剤への耐性率が高く、抗菌薬を
投与しても再発の可能性があり、国内での感染拡大の可能性もあることから、注意が必要である。
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