【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書年次報告書2021(たたき台) (36 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html |
出典情報 | 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回 1/17)《厚生労働省》 |
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データ元:国立感染症研究所
2015~2020 年に分離された Salmonella Typhi(チフス菌)(20~46 株)の薬剤感受性試験の結果、
CPFX 非感受性株の割合は 55.0~83.9%であり、CPFX 高度耐性(MIC≧4)株の割合は 5.9-25.0%であ
った。またこの期間において、アンピシリン (ABPC)、クロラムフェニコール(CP)、スルファメト
キサゾール・トリメトプリム(ST)合剤に耐性を示す多剤耐性チフス菌が 15 株、CTX 耐性チフス菌
が 5 株分離された。
一方、2015~2020 年に分離された Salmonella Paratyphi A(パラチフス A 菌)(5-30 株)の薬剤感
受性試験の結果、CPFX 非感受性株の割合は 76.9-100%であり、CPFX 高度耐性(MIC≧4)1 株が分
離された。パラチフス A 菌ではセフォタキシム耐性株は分離されなかった。
2015~2020 年に分離された Shigella spp. (赤痢菌)(73~156 株)の薬剤感受性試験の結果、ST
合剤への耐性率は 73.6-91.90%、CPFX 非感受性率は 14.3-45.7%、セフォタキシムへの耐性率は 3.327.0%であった。
表 31 Salmonella Typhi の耐性率(%)
2015 年
2016 年
2017 年
2018 年
2019 年
2020 年
(32 株)
(46 株)
(31 株)
(34 株)
(28 株)
(20 株)
ABPC
5.7
2.2
12.9
2.9
10.7
20.0
CP
5.7
2.2
12.9
5.9
10.7
25.0
ST
5.7
2.2
12.9
5.9
10.7
25.0
NA
68.8
63.0
83.9
61.7
57.1
55.0
68.8 (12.5*)
63.0 (23.9*)
83.9 (16.1*)
61.7 (5.9*)
60.7 (10.7*)
65.0 (25.0*)
0.0
0.0
0.0
2.9
3.6
15.0
CPFX
CTX
*フルオロキノロン高度耐性。
表 32 Salmonella Paratyphi A の耐性率(%)
2015 年
2016 年
2017 年
2018 年
2019 年
2020 年
(30 株)
(20 株)
(13 株)
(21 株)
(16 株)
(5 株)
ABPC
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
CP
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
ST
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
NA
80.0
80.0
76.9
100
87.5
100
CPFX
83.3
83.3
76.9
100
87.5
100
CTX
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
表 33 Shigella spp.の耐性率(%)
2015 年
2016 年
2017 年
2018 年
2019 年
2020 年
(105 株)
(73 株)
(91 株)
(156 株)
(91 株)
(74 株)
ABPC
21.9
42.5
31.9
19.2
14.3
CP
11.4
24.7
26.4
9.0
6.6
4.1
ST
81.0
80.8
73.6
76.9
76.9
91.9
NA
63.8
52.1
52.8
45.5
33.0
83.8
CPFX
45.7
35.6
35.2
21.2
14.3
35.1
5.7
16.4
13.2
5.1
3.3
27.0
CTX
35
41.9