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【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書年次報告書2021(たたき台) (122 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html
出典情報 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回  1/17)《厚生労働省》
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(7)ヒト由来 Campylobacter spp. の薬剤耐性状況の調査
① 概要
ヒト由来カンピロバクター属菌の薬剤耐性菌出現状況については、現在、厚生労働科学研究費補助金による
食品の安全確保推進研究事業の中で、東京都健康安全研究センターが研究として調査を行っている9。

② 調査方法
2019年に東京都内の病院で下痢症患者糞便から分離されたCampylobacter jejuni 132株及びCampylobacter

coli 16株を対象に、米国CLSI法に準拠してディスク法で薬剤感受性試験を行った。供試薬剤はABPC,TC,
NA, CPFX,EMの5薬剤である。結果の判定は、阻止円径を測定し、プロトコル9の感受性判定表に従って行
った。

③ 今後の展望
Campyrobacter jejuni / coli の耐性菌出現状況を広域的に把握するためには、供試薬剤,実施方法、判定基
準等を統一して行う必要がある。実施方法は米国 CLSI 法のディスク法に準拠しているが,判定基準は EM,
CPFX,EM の 3 薬剤しか記載されていないため,その他の薬剤については EUCAST や文献等を参考に厚生労
働科学研究費助成金による食品の安全確保推進事業の中で統一した基準を設定し,それに従って判定した 9。
今後、ヒト由来株のみならず食品由来についても共通の方法を用いて薬剤感受性試験を実施し、耐性菌出現状
況を全国規模で把握している必要がある。

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