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【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書年次報告書2021(たたき台) (51 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html
出典情報 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回  1/17)《厚生労働省》
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ⅲ. Campylobacter coli
2012 年から 2016 年に 7 薬剤を、2017 年以降は更に AZM を加えた 8 薬剤を対象に調査を行った。
2019 年は、豚由来株で、SM には 60%、TC には 70%、NA 及び CPFX には 40%を超える耐性が認め
られた。一方、CP に対する耐性率は 4%未満であった。ヒトの医療で重要な CPFX に対する耐性率は
40.0%であり、AZM の耐性率は 31.7%であった。
表 51 と畜場由来の Campylobacter coli の耐性率の推移 (%)
薬剤*

BP

動物種

2012 年

2013 年

2014 年

2015 年

2016 年

2017 年

2018 年

2019 年

ABPC

32



23.3

25.5

36.6

24.6

15.4

29.5

17.2

26.7

SM

32



67.4

78.3

69.9

72.3

64.1

68.9

69.0

68.3

32



32.6

44.3

43.0

26.2

38.5

31.1

20.7

33.3

4













31.1

20.7

31.7
78.3



EM
AZM



TC



84.5

93.4

80.6

87.7

89.7

83.6

86.2

CP

16

16



10.9

3.8

7.5

9.2

15.4

1.6

3.4

3.3

NA

32



46.5

53.8

52.7

47.7

61.5

50.8

58.6

45.0

CPFX

4†



46.5

46.2

50.5

47.7

59.0

54.1

58.6

40.0

検査株数 (n)



129

106

93

65

39

61

29

60

BP の単位は μg/ml。 * GM についても調査対象としているが、BP が設定できないため、耐性率は掲載していない。

CLSI に規定された BP。

ⅳ. Enterococcus spp.
2012 年及び 2014 年に 10 薬剤を、2015 年から 2017 年に VCM を加えた 11 薬剤を調査した。2018
年からは、ジヒドロストレプトマイシン(DSM)、オキシテトラサイクリン(OTC)及びエンロフロ
キサシン(ERFX)をそれぞれ SM、TC 及び CPFX に変更し、このうち SM については BP が設定さ
れていないことから 10 薬剤を対象に耐性率の調査を行った。2019 年は、鶏由来株ではカナマイシン
(KM)、豚及び鶏由来株ではリンコマイシン(LCM)及び TC に対して 40%を超える耐性が認められ
た。一方、ABPC に対する耐性率は、牛、豚及び鶏由来株でいずれも 1%未満であった。ヒトの医療で
重要なフルオロキノロン系抗菌剤に属する CPFX に対する耐性率は 1.6~11.1%であった。また、ヒト
の医療で重要な VCM に対する耐性率は 0.0%であった。
2019 年は、Enterococcus spp.のうち、E. faecalis の菌株数の割合は 1.6%(牛由来 255 株中 4 株)
~47.6%(鶏由来 126 株中 60 株)、E. faecium の菌株数の割合は 0.0%(豚由来 80 株中 0 株)~
5.6%(鶏由来 126 株中 7 株)であった。ヒトの医療で重要なフルオロキノロン系抗菌剤に属する
CPFX に対する耐性率は、牛及び鶏由来の E.faecalis で 0.0%及び 3.3%、E. faecium では 0.0%及び
42.9 %と、鶏由来の E. faecium で高かった。

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