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参考資料4 「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について」報告書 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23760.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第34回 2/4)《厚生労働省》
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② がん検診の精度管理に用いる各種指標の指標値の設定について
「現状及び基本的な考え方」で述べたとおり、がん検診の事業評価については、
「技術・体
制的指標」

「プロセス指標」及び「アウトカム指標」の3つの指標で行うことが適当。
がん検診の精度管理に用いるこれら指標については、本来であれば、
「対象とするがんの死
亡率の減少が認められた無作為比較試験において実測された精度管理指標が再現されている
か」
、という観点から目標値を設定するのが妥当である。こうした考え方に基づく目標値につ
いては今後研究を進める上で設定することが必要であるが、当面は暫定指標を用いながら、
検診の精度を逐次向上していくというのが現実的な対応。
今回、本委員会では、精検受診率、未把握率、精検未受診率、
(未把握+未受診)率、要精
検率、がん発見率、陽性反応適中度について許容値(一部の指標については目標値)を提案
する。今回提案するこれら暫定指標は主として都道府県に対するものであり、
「地域保健・老
人事業報告(平成 17 年)
」における各指標の都道府県の分布を用いて作成した。具体的な数
値設定方法及び活用方法等については(別添6)を参照。

3.3.
「質と達成度のモニタリング・分析」に関する問題
(1)現状及び基本的な考え方
① 「技術・体制的指標」をモニタリングするためには、都道府県、市町村及びがん検診実施
機関が「事業評価のためのチェックリスト」及び「仕様書に明記すべき必要最低限の精度管
理項目」をどの程度満たしているかを定期的に把握する仕組みが必要。

(参考)平成 18 年度に市を対象にした調査によると、
「事業評価のためのチェックリスト」につい
ては、自治体の2割程度しか活用していないなど、現時点では自治体における精度管理へ
の取組は十分とはいえない。これらの実態について定期的にモニタリングすることが必要。
「事業評価のためのチェックリスト」の活用状況
自治体数
知らない
101
活用している
144
活用していない
308
その他
19

割合
16.6%
23.7%
50.7%
3.1%

出典:「がん検診の受診率向上に向けた有効な手段の開発に関する研究」
(平成18年度厚生労働省老人保健健康増進等事業)
調査対象:全国の市(781 市) 607 市から回答あり(回収率 77.7%)
(表中%は回答市数(607 市)に対する割合)

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