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参考資料4 「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について」報告書 (74 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23760.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第34回 2/4)《厚生労働省》
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仕様書に明記すべき必要最低限の精度管理項目【肺がん検診】
1.検査の精度管理
検診項目
□・検診項目は、問診、胸部 X 線検査、および喀痰細胞診とする。
問診
□・問診は喫煙歴及び血痰の有無を必ず聴取する。
撮影
□・肺がん診断に適格な胸部 X 線撮影を行う注1)。
□・撮影機器の種類(直接・間接撮影、ミラー・I.I.方式等)、フィルムサイズを明らかにする注2)。
□・1 日あたりの実施可能人数を明らかにする。
読影
□・2 名以上の医師によって読影し、うち一人は十分な経験を要した呼吸器または放射線の専門医を含めること。
□・2 名のうちどちらかが「要比較読影」としたものは、過去に撮影した胸部 X 線写真と比較読影する。
□・比較読影した症例数を報告する。
喀痰細胞診
□・喀痰細胞診は、年齢 50 才以上喫煙指数 400 もしくは 600 以上、あるいは年齢 40 才以上 6 ヶ月以内に血痰を有し
たもの、その他職業性など高危険群と考えられるものに行う。
□・細胞診の業務を委託する場合は、その委託機関(施設名)を明記する。
□・採取した喀痰は、2 枚のスライドに塗沫し、湿固定の上、パパニコロウ染色を行う。
□・固定標本の顕微鏡検査は、日本臨床細胞学会の認定を受けた細胞診専門医と細胞検査士が連携して行う注3)。
□・がん発見例は、過去の細胞所見の見直しを行う。
記録・標本の保存
□・標本、X 線写真は少なくとも 3 年間は保存する。
□・問診記録・検診結果は少なくとも 5 年間は保存する。
受診者への説明
□・要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があることを事前に明確に知らせる。
□・精密検査の方法や内容について説明する。
□・精密検査の結果の市町村への報告などの個人情報の取り扱いについて、受診者に対し十分な説明を行う。
□・禁煙及び防煙指導等、肺がんに関する正しい知識の啓発普及を行う。

2.システムとしての精度管理
□・精密検査結果及び治療注4)結果の報告を、精密検査実施機関から受ける。
□・診断のための検討会や委員会(第三者の肺がん専門家を交えた会)を設置する。

3.事業評価に関する検討
□・チェックリストに基づく検討を実施する。
□・都道府県がプロセス指標(受診率、要精検率、精検受診率、がん発見率、陽性反応適中度)に基づく検討ができる
ようデータを提出する。

4.がん検診の集計・報告
□・実施主体へのがん検診の集計・報告は、地域保健・健康増進事業報告に必要な項目で集計する。

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