よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料4 「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について」報告書 (32 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23760.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第34回 2/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

別添4
がん検診に関する検討会中間報告
市町村事業におけるがん検診の事業評価
の手法について」(平成 19 年 6 月) より抜粋

がん検診の事業評価における主要指標について

【がん検診受診率】
= がん検診の対象者のうち、実際の受診者の割合。受診率は高いことが望ましい。
(受診率が低い場合)
○ 年齢階級別、性別、地域別等の受診率を比較することによって、受診率の低い集団を明らか
にし、対策を検討する。
○ 具体的には、休日・夜間等における検診の実施等による受診者の利便性の向上、訪問指導等
による受診勧奨、パンフレット、広報紙、ボランティア等を活用した啓発活動等を実施する。
○ 国においては、検診受診者、検診実施機関、市町村及び都道府県それぞれが、がん検診の受
診率向上のためのインセンティブが働くような仕組みについて検討を行うべきである。

【要精検率】
= がん検診受診者のうち、精密検査が必要とされた者の割合。要精検率が高い場合には、
精密検査が必要でない者が「要精検」と判定されている可能性があり、逆に要精検率が低い場合
にはがんを早期かつ適切に発見できていない可能性がある。なお、一般的には要精検率はがん
の有病率の高い集団では高く、有病率の低い集団では低くなる。
(要精検率が高い場合)
○ がんの有病率の高い集団が受診している可能性について以下の各事項の検討を行う。なお、
有病率が高い集団が受診している可能性が認められないにもかかわらず要精検率が高い場合
には、精密検査が必要でない者が「要精検」と判定されている可能性がある。
・ 受診者の性・年齢構成
受診者の性・年齢階級別の構成について確認し、有病率の高い集団が多数受診している可能
性について検討する。
・ 受診者の受診歴
受診者の受診歴(初回受診者の割合等)を検討する。 初回受診者が多い集団の有病率は高
くなり、要精検率も高くなる。
・ がん発見率
がん発見率について検討する。がん発見率が高い場合は、有病率の高い集団が受診してい
る可能性があり、要精検率も高くなる。
○ がんの発見精度について検診実施機関ごとに以下の各事項の検討を行う。
・ 「事業評価のためのチェックリスト」において提示した、撮影の精度管理及び読影の精度管理に
関する項目(乳がん検診、胃がん検診)、細胞診の精度管理に関する項目(子宮がん検診)及び
便潜血検査の精度管理(大腸がん検診)が実施されているか、検診実施機関に確認を行う。
・ 陽性反応適中度(後述)について検討する。陽性反応適中度が低い場合、精密検査が必要でな
い者が「要精検」と判定されている可能性がある。
・ 各検診実施機関の「要精検」の判定基準について確認する。
30