よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


04-2 令和7年度予算概算要求主要事項 (32 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00002.html
出典情報 令和7年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8/29)《文部科学省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

(7)生命(いのち)の安全教育推進事業

1.趣

(前 年 度 予 算 額

25,381千円)

令和7年度要求額

34,010千円



性犯罪・性暴力は被害者の尊厳を著しく踏みにじる行為であり、決して許されないもので
ある。
政府は、令和2年6月「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」
(性犯罪・性暴力対策強化の
ための関係府省会議決定)を策定し、令和2年度から4年度までを性犯罪・性暴力対策の「集
中強化期間」として対策の強化を行ってきたが、これまでの取組の継続・強化のため、令和
5年3月に「性犯罪・性暴力対策の更なる強化の方針」を策定し、令和5年度から7年度ま
での3年間を「更なる集中強化期間」と位置づけたところである。
当該方針では、文部科学省に対し、関係府省とも連携して、生命の尊さを学び命を大切に
する教育、自分や相手、一人ひとりを尊重する教育を推進し、子供たちを性暴力の加害者に
させない、被害者にさせない、傍観者にさせないための教育・啓発活動を実施することが求
められている。
本年6月に決定された
「女性活躍・男女共同参画の重点方針 2024
(女性版骨太の方針 2024)」
においても、
「生命(いのち)を大切にし、こどもたちを性暴力の加害者、被害者、傍観者
にさせないため、
「生命(いのち)の安全教育」を推進する。発達段階に応じ、就学前の教
育・保育を含め、学校等において「生命(いのち)の安全教育」が実施されるよう、これま
で構築した多種多様な指導モデルも活用しながら、自治体における普及展開に関する取組
を支援することで、全国展開を加速化する。
」ことが明記されたところである。
また、
「経済財政運営と改革の基本方針 2024(骨太の方針 2024)
」においても、
「生命(い
のち)の安全教育」を推進することが盛り込まれた。
これまで、生命(いのち)の安全教育推進事業では、教材・指導の手引きの作成、動画教
材の作成、モデル事業の実施等の取組を行うとともに、学校現場での実践をより後押しする
ため、事例集(令和3・4年度実践例)の公表や全国フォーラムの開催を行い、
「生命(い
のち)の安全教育」の全国展開を図ってきた。
令和4年 12 月には、生徒指導提要の改訂において、性犯罪・性暴力に関する対応につい
て生徒指導の観点から整理し、課題未然防止教育として、「各教科や道徳科、学級・ホーム
ルーム活動等において、全ての児童生徒が性犯罪・性暴力に対して適切な行動をとれる力を
身につけることができるように「生命(いのち)の安全教育」を実施」することとされ、生
徒指導における位置づけが明確化された。
このように、様々な取組を進めているところであるが、性犯罪・性暴力の撲滅に向けては、
取組の一層の加速が必要である。これまでの事業成果を活用しながら、全国の学校等におい
て「生命(いのち)の安全教育」が実施・拡大していくよう、更なる普及展開に向けた取組

51