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参考資料4 厚生労働科学研究の成果に関する評価(令和5年度報告書) (17 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31012.html |
出典情報 | 厚生科学審議会(第21回 2/3)《厚生労働省》 |
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令和5年度
臨床研究等ICT基盤構築・人工知能実装研究事業「成果に関する評価」
(340,441 千円)
1.研究事業の概要
健康・医療分野における ICT や AI を活用することによる医療の質の向上と均てん化、
診療支援基盤の構築や ICT・AI 開発のためのデータ利活用を推進し、行政政策の科学的
根拠を得る。
2.研究事業の成果
「医療現場における医療 AI の導入状況の把握、及び導入に向けた課題の解決策の検討
のための研究」(令和5~6年度)では、医療機関における医療 AI の導入のハードルを
明らかにし、医療 AI の普及促進や医師の働き方改革、医療 AI 産業の発展を目指して、
既存の AI 製品の医療機関への認知と導入実態について大規模アンケートによる調査が行
われた。
「クラウド上の医療 AI 利用促進のためのネットワークセキュリティ構成類型化と実証
及び施策の提言」(令和5~令和7年度)では、全国の医療機関が安全、安心かつリー
ズナブルな費用で医療 AI サービスをクラウド上で利用できることを目標に、医療機関の
ネットワーク環境の実態調査、技術的課題抽出等が行われた。
3.成果の評価
健康・医療分野における、ICT や AI を活用することによる医療の質の向上と均てん
化、診療支援基盤の構築や ICT・AI 開発のためのデータ利活用の推進に貢献するもので
あり、医療データを収集し安全かつ円滑に使用できる環境を整備し、日本における ICT・
AI 開発を加速させるとともに、医療現場の負担軽減につなげるために重要である。成果
は医療データを利活用する基盤となるものであり、データヘルス推進本部、保健医療分
野 AI 開発加速コンソーシアム、AI 戦略における議論を踏まえた政策を推進する上で不可
欠である。
また研究の進捗状況を評価する中間評価委員会の評価結果を研究者へフィードバックす
ることで、効率的な研究事業の継続実施を図った。また事前、中間、事後の各段階で、
外部有識者から構成される評価委員会で効率性の観点を重視して研究評価を行った。
4.改善すべき点及び今後の課題
世界的に保健医療分野におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)の流れが加
速している中で、医療データを取り扱う上でのセキュリティの問題や、医療機関におけ
る AI の導入における課題など、AI 技術の社会実装に伴う課題を抽出するとともに、その
対応方策の検討を行うことが肝要であることが保健医療分野 AI 開発加速コンソーシアム
等で指摘されている。更に、生成 AI(対応関係を持って学習させた内容とは別の、新た
な回答を生成できる AI)の急速な技術革新に伴い、政府では AI 戦略会議、AI 戦略チー
ムが組織される等、生成 AI 技術への注目は大きく、保健医療分野においても生成 AI 技
術の実装に向けた政策が求められており、更なるシステム開発と活用に向けた研究等を
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臨床研究等ICT基盤構築・人工知能実装研究事業「成果に関する評価」
(340,441 千円)
1.研究事業の概要
健康・医療分野における ICT や AI を活用することによる医療の質の向上と均てん化、
診療支援基盤の構築や ICT・AI 開発のためのデータ利活用を推進し、行政政策の科学的
根拠を得る。
2.研究事業の成果
「医療現場における医療 AI の導入状況の把握、及び導入に向けた課題の解決策の検討
のための研究」(令和5~6年度)では、医療機関における医療 AI の導入のハードルを
明らかにし、医療 AI の普及促進や医師の働き方改革、医療 AI 産業の発展を目指して、
既存の AI 製品の医療機関への認知と導入実態について大規模アンケートによる調査が行
われた。
「クラウド上の医療 AI 利用促進のためのネットワークセキュリティ構成類型化と実証
及び施策の提言」(令和5~令和7年度)では、全国の医療機関が安全、安心かつリー
ズナブルな費用で医療 AI サービスをクラウド上で利用できることを目標に、医療機関の
ネットワーク環境の実態調査、技術的課題抽出等が行われた。
3.成果の評価
健康・医療分野における、ICT や AI を活用することによる医療の質の向上と均てん
化、診療支援基盤の構築や ICT・AI 開発のためのデータ利活用の推進に貢献するもので
あり、医療データを収集し安全かつ円滑に使用できる環境を整備し、日本における ICT・
AI 開発を加速させるとともに、医療現場の負担軽減につなげるために重要である。成果
は医療データを利活用する基盤となるものであり、データヘルス推進本部、保健医療分
野 AI 開発加速コンソーシアム、AI 戦略における議論を踏まえた政策を推進する上で不可
欠である。
また研究の進捗状況を評価する中間評価委員会の評価結果を研究者へフィードバックす
ることで、効率的な研究事業の継続実施を図った。また事前、中間、事後の各段階で、
外部有識者から構成される評価委員会で効率性の観点を重視して研究評価を行った。
4.改善すべき点及び今後の課題
世界的に保健医療分野におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)の流れが加
速している中で、医療データを取り扱う上でのセキュリティの問題や、医療機関におけ
る AI の導入における課題など、AI 技術の社会実装に伴う課題を抽出するとともに、その
対応方策の検討を行うことが肝要であることが保健医療分野 AI 開発加速コンソーシアム
等で指摘されている。更に、生成 AI(対応関係を持って学習させた内容とは別の、新た
な回答を生成できる AI)の急速な技術革新に伴い、政府では AI 戦略会議、AI 戦略チー
ムが組織される等、生成 AI 技術への注目は大きく、保健医療分野においても生成 AI 技
術の実装に向けた政策が求められており、更なるシステム開発と活用に向けた研究等を
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