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参考資料4 厚生労働科学研究の成果に関する評価(令和5年度報告書) (64 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31012.html
出典情報 厚生科学審議会(第21回 2/3)《厚生労働省》
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令和5年度

健康安全・危機管理対策総合研究事業「成果に関する評価」
(218,808 千円)

1.研究事業の概要
安全・安心な国民生活の確保を目的とし、健康危機事象への対応に向けた研究を実施し
ている。

2.研究事業の成果
「健康危機における都道府県内の自治体・関係部局・関係機関との連携構築のための研
究」(令和5年度)では、保健所設置自治体や保健所へのアンケート調査等により新型
コロナウイルス感染症対応で保健所業務が増大した際の支援体制等の検証を行い、検証
結果を踏まえた保健所設置自治体内での連携体制構築への提言をまとめた。
「保健所における感染症対応職員の役割機能強化のためのガイドライン及び研修プログ
ラムの開発」(令和4~5年度)では、ヒアリング及びアンケート調査等により保健所
における感染症対応職員の役割や研修実態を整理し、ガイドライン及び研修プログラム
を作成した。
「ICT を用いた保健師活動アルゴリズム及び評価手法の開発と統括保健師による人材育
成への活用」(令和5~7年度)では、人材育成の実態を即時に可視化・把握・比較で
きるツールを検討し、ツールの使用に関する活用ガイド(仮称:活用ガイド)骨子案を
作成した。また、「自治体における災害時保健活動マニュアルの策定及び活動推進のた
めの研究」(令和4~5年度)において、「市町村における災害時保健活動マニュアル
の策定及び活動のためのガイド」が作成された。
「IoT を活用した建築物衛生管理手法の検証のための研究」(令和4~5年度)では自
動測定器、IoT センサーや、BEMS(※)データの活用可能性の検証などを行っており、こ
れらの成果はデジタル原則に基づく新たな規制のあり方を検討するための科学的エビデ
ンスとしての活用が期待される。
※BEMS:ビル・エネルギー管理システム(Building and Energy Management System)
地方公共団体職員を受講対象とした令和5年度生活衛生関係技術担当者研修会におい
て、生活環境安全対策分野の令和5年度の研究成果を各研究課題のの研究代表者から講
義を行い、最新の知見をフィードバックした。
「CBRNE(※)テロリズム等に係る健康危機管理体制の国際動向の把握及び国内体制強
化に向けた研究」(令和4~6年度)では、国内外のネットワークを通じて、CBRNE テロ
リズムについての国内外の最新の科学的・政策的知見を集約し、先行研究にて作成した
「CBRNE テロ対策医療・救護支援ツール」の改定を行った。
※CBRNE:Chemical,Biological,Radiological,Nuclear,Explosive

3.成果の評価
地域保健の成果に資するガイドの骨子作成等は、地域の人材育成や、健康危機発生時の
地域保健体制構築の充実等、全国の健康危機管理体制の底上げ、均てん化に寄与した。
生活環境に関する研究の成果は、各自治体での活用や、事業者の監督衛生指導、建築物
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