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参考資料4 厚生労働科学研究の成果に関する評価(令和5年度報告書) (39 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31012.html |
出典情報 | 厚生科学審議会(第21回 2/3)《厚生労働省》 |
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令和5年度
慢性の痛み政策研究事業「成果に関する評価」
(76、150 千円)
1.研究事業の概要
慢性の痛みは器質的要因、心理学的要因、社会的要因が複雑に関与して増悪・遷延して
おり、多くの国民の QOL の低下を来す一因となっていることから、本研究事業では、痛
みセンターを中心とした診療体制を構築・充実させ、地域医療との連携、疼痛医療の水
準の向上及び全国的な均てん化を図るための研究を実施している。
2.研究事業の成果
「痛みセンターを中心とした慢性疼痛診療システムの均てん化と診療データベースの活
用による医療向上を目指す研究」(令和4~6年度)において、健康局にて実施してい
る慢性疼痛診療システム普及・人材養成モデル事業と連携した教育研修を通じた人材育
成と、慢性疼痛患者のデータベースの構築を行った。また、痛みセンターを令和5年度
末時点で全国 39 箇所まで拡大した。慢性疼痛総合対策の普及・啓発(総合的な痛み情報
ポータルサイトのホームページ)と地域の各痛みセンターの診療(検査、治療)の状況
をアップデートした。
3.成果の評価
研究班において、器質的な面だけでなく、心理的・社会的な要因も関与する慢性疼痛患
者に対して、診療科横断的に、多職種連携体制で多角的なアプローチにより診療をおこ
なう痛みセンターの条件を整理し、診療体制の構築に寄与した。また痛みセンターを中
心とした慢性疼痛診療システムが普及することで、より身近な医療機関で適切な医療提
供が可能となった。さらに痛みセンターにおいて、診療効果が特に期待できる疾患や病
態の患者群の抽出、診療に関するエビデンスの集積を効率的・効果的に実施し、慢性疼
痛診療の普及が図られた。
4.改善すべき点及び今後の課題
今後は、レジストリ構築、痛みセンターにおける慢性疼痛診療のエビデンス蓄積、原発
性疼痛疾患や慢性疾患に伴う疼痛、中枢機能障害性疼痛等の多角的な視点の研究、慢性
疼痛診療ガイドラインの普及を進める必要がある。
5.総合評価
研究事業の目的・目標の達成に向けて実施された令和5年度の研究課題について、
不十分な成果となった課題がなく、特筆すべき成果が
あるなど計画を上回る成果が得られた。
○
不十分な成果となった課題がなく、計画どおり順調な
成果が得られた。
一部不十分な成果となった研究課題はあるものの、概
ね計画どおり順調な成果が得られた。
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慢性の痛み政策研究事業「成果に関する評価」
(76、150 千円)
1.研究事業の概要
慢性の痛みは器質的要因、心理学的要因、社会的要因が複雑に関与して増悪・遷延して
おり、多くの国民の QOL の低下を来す一因となっていることから、本研究事業では、痛
みセンターを中心とした診療体制を構築・充実させ、地域医療との連携、疼痛医療の水
準の向上及び全国的な均てん化を図るための研究を実施している。
2.研究事業の成果
「痛みセンターを中心とした慢性疼痛診療システムの均てん化と診療データベースの活
用による医療向上を目指す研究」(令和4~6年度)において、健康局にて実施してい
る慢性疼痛診療システム普及・人材養成モデル事業と連携した教育研修を通じた人材育
成と、慢性疼痛患者のデータベースの構築を行った。また、痛みセンターを令和5年度
末時点で全国 39 箇所まで拡大した。慢性疼痛総合対策の普及・啓発(総合的な痛み情報
ポータルサイトのホームページ)と地域の各痛みセンターの診療(検査、治療)の状況
をアップデートした。
3.成果の評価
研究班において、器質的な面だけでなく、心理的・社会的な要因も関与する慢性疼痛患
者に対して、診療科横断的に、多職種連携体制で多角的なアプローチにより診療をおこ
なう痛みセンターの条件を整理し、診療体制の構築に寄与した。また痛みセンターを中
心とした慢性疼痛診療システムが普及することで、より身近な医療機関で適切な医療提
供が可能となった。さらに痛みセンターにおいて、診療効果が特に期待できる疾患や病
態の患者群の抽出、診療に関するエビデンスの集積を効率的・効果的に実施し、慢性疼
痛診療の普及が図られた。
4.改善すべき点及び今後の課題
今後は、レジストリ構築、痛みセンターにおける慢性疼痛診療のエビデンス蓄積、原発
性疼痛疾患や慢性疾患に伴う疼痛、中枢機能障害性疼痛等の多角的な視点の研究、慢性
疼痛診療ガイドラインの普及を進める必要がある。
5.総合評価
研究事業の目的・目標の達成に向けて実施された令和5年度の研究課題について、
不十分な成果となった課題がなく、特筆すべき成果が
あるなど計画を上回る成果が得られた。
○
不十分な成果となった課題がなく、計画どおり順調な
成果が得られた。
一部不十分な成果となった研究課題はあるものの、概
ね計画どおり順調な成果が得られた。
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