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参考資料4 厚生労働科学研究の成果に関する評価(令和5年度報告書) (41 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31012.html
出典情報 厚生科学審議会(第21回 2/3)《厚生労働省》
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令和5年度

長寿科学政策研究事業「成果に関する評価」
(93,562 千円)

1.研究事業の概要
本事業は高齢者の生活の質の維持・向上、健康寿命の延伸、介護予防や重度化防止の
手法、及びそれらを効果的・効率的に提供できる体制・手法の開発等を目的とされてい
る。

2.研究事業の成果
「介護領域のリハビリテーション手法手引き書」、「多職種連携推進のための在宅患者
訪問薬剤管理指導ガイド」、「リハビリテーション・栄養・口腔管理の協働に関するケ
アガイドライン」及び「ケアマニュアル」等が作成された。

3.成果の評価
高齢者に特有の疾患、病態(フレイル、サルコペニア等)に着目し高齢者の生活の質を
維持・向上、ひいては健康寿命延伸にも寄与する研究成果を創出するとともに、政策を
効果的に推進できるよう多様なニーズに対応できる介護サービスの充実や保険者である
自治体等が科学的根拠に裏付けられた介護予防事業の展開ができるよう、課題を乗り越
える研究成果の創出を行っており、我が国の介護分野における政策上の課題解決のため
必要である。また政策に反映できる質の高いエビデンスを創出できるよう、事前評価委
員によって計画・目標・実施体制などの妥当性を踏まえた上で審査、採択されている。
研究期間中も中間・事後評価委員会での第三者評価による進捗管理を実施している。介
護領域のリハビリテーション手法の手引き書は、高齢者の心身機能・活動能力の低下、
参加機会の減少に対する効果的なリハビリテーション介入、高齢者の自立支援・重度化
防止の取組みに貢献するものである。また、在宅患者訪問薬剤管理指導ガイドは在宅に
おけるポリファーマシー対策と多職種連携に貢献するものであり、有効性は高い。

4.改善すべき点及び今後の課題
本研究事業では、当初の目的及び計画に沿って取組を実施できた。引き続き、高齢者に
特有の疾患、病態(フレイル、サルコペニア等)に着目し高齢者の生活の質を維持・向
上、ひいては健康寿命延伸にも寄与する研究成果を創出し、介護予防や重度化防止に貢
献する標準的手法や限られた資源の中で効果的・効率的にサービス提供できる体制・手
法等の開発を推進するとともに、科学的な視点から研究を実施するのみならず、今後の
審議会等での議論や最新の制度改正等も踏まえた上で取り組まなくてはならない。ま
た、今後の課題としては、質の高い介護サービスの提供及び第 10 期介護保険事業(支
援)計画の策定に向けて、PDCA サイクルの好循環を推進するために、科学的介護情報シ
ステム(LIFE)等を活用し、エビデンスに基づく指標開発及び介入手法の標準化を実施
していく必要がある。

5.総合評価
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