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参考資料4 厚生労働科学研究の成果に関する評価(令和5年度報告書) (27 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31012.html
出典情報 厚生科学審議会(第21回 2/3)《厚生労働省》
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令和5年度

循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業
「成果に関する評価」
(596,160 千円)

1.研究事業の概要
急速な高齢化や、疾病構造の変化に対応するとともに、健康寿命の延伸を目指す上
で、生活習慣病対策は重要である。本研究事業は、科学的根拠を提供することにより、
循環器疾患・糖尿病等の生活習慣病対策分野に多面的に貢献することを目的とする。

2.研究事業の成果
「適切な睡眠・休養促進に寄与する「新・健康づくりのための睡眠指針」と連動した
行動・習慣改善ツール開発及び環境整備」(令和3~5年度)では、睡眠に係る最新の
システマティックレビュー等に基づいて、健康づくりのための睡眠指針 2014 の改訂案を
作成し、令和5年度に開催した「健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会」
の資料として活用された。
「特定健康診査および特定保健指導における問診項目の妥当性検証と新たな問診項目
の開発研究」(令和3~5年度)では、特定健康診査で使用される「標準的な質問票」
の質問項目等に関する資料を作成し、第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する
検討会で活用された。また、「標準的な質問票の解説と留意事項」を、最新の科学的知
見やガイドライン等を踏まえ、より現場で使いやすいよう改訂を行い、「標準的な健
診・保健指導プログラム(令和6年度版)」に掲載された。「循環器病の慢性期・維持
期におけるリハビリテーションの有効性の検証のための研究」(令和4~5年度)の成
果を踏まえ、維持期・生活期リハビリテーションが脳卒中、心疾患いずれにおいても有
効であることを明らかにし、維持期・生活期の適切なリハビリテーションの実施方法等
について、医療従事者向けの「脳卒中・心血管病の維持期・生活期におけるリハビリテ
ーションガイドブック」を作成するとともに、患者向けリーフレットとして、「心血管
病の外来心臓リハビリ終了後の手引き」を作成し、研究班のウェブサイトへ公表し、市
民公開講座にて周知を行った。

3.成果の評価
生活習慣病及びその合併症の増加について、その対策への社会的需要は高まってい
る。科学的根拠に基づき、保健・医療の質の向上に資する成果を数多く産出している本
研究事業の持つ意義や必要性は高い。また循環器病については、循環器病対策基本法に
基づき、循環器病予防等に取り組むことで、健康寿命の延伸に資する成果が期待され
る。
本研究事業は、令和6年度開始の「健康日本 21(第三次)」や令和5年3月に閣議決
定された「第2期循環器病対策推進基本計画」の方向性にしたがって推進されており、
効率的に施策に反映できる仕組みが構築されている。研究課題の評価においては、多岐
にわたる専門の委員で構成される評価委員会を開催し、専門的な評価を取り入れること
により効率的な研究事業の推進を図った。
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