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【参考資料3-2】ポリオウイルスに対する緊急時対応計画(案)[1.3MB] (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_54655.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第94回 3/26)《厚生労働省》 |
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1.2 各事案における役割と対応の流れ
1.2.1 事案1:PEF におけるばく露
本事案は、PEF において、作業従事者がポリオウイルス含有液を誤って浴び、又は吸い込むなど、ばく
露時点・ばく露者が明らかな場合を想定している。PEF をはじめ、事案発生後の各関係機関の対応内容
及びその流れは以下のとおりである。
①
初動対応
PEF は、GAP により策定が求められている PEF の緊急計画に沿って、PEF 内で事案の把握・応急
措置(ばく露者の特定等)を行う。
ばく露者の特定では、明らかなばく露者以外にも、同じ実験室で作業していた他の従業員又はば
く露者若しくは汚染物に接触した可能性のある者に、ばく露の可能性について聴取を行うことが必要
である。また、適切な応急措置・汚染箇所の消毒等の実施(「7 洗浄・消毒等」)、ばく露者の個室管理
(「4 ばく露者・無症状病原体保有者・患者(確定例)の管理」)、他の従業員への注意喚起等を行う。
②
報告及び調査
PEF は、事案の把握・応急措置の実施後、直ちに国、都道府県へ報告する (「2 報告基準」)。
PEF から報告を受けた都道府県の健康危機管理(感染症)部門は、国、JIHS、都道府県及び市区
町村間の情報共有や対応に関する調整を行う体制を整備する。
国は、PEF 及び都道府県からの報告を踏まえ、直ちに緊急対応チームを招集し、現地派遣に向け
た調整を開始する。また、厚生労働省を中心に情報を共有するとともに、WHO 対応等関連する部局
や関係省庁等と連携し、 IHR に基づく WHO への通報及び NCC 等への報告の必要性について検討
する。
③
リスク評価
PEF は、国、JIHS 及び地方衛生研究所等 の指導を受けリスク評価を実施する。
国、JIHS 及び PEF が所在する地方衛生研究所等は、連携して、PEF が行うリスク評価(「3.リスク
評価」)を支援する。リスク評価を実施する際には、ばく露が疑われるポリオウイルス株に留意する
(WPV・VDPV・Sabin 株、血清型)。
④
対策の企画と実施
PEF は、リスク評価結果に基づき、ばく露者の個室管理の継続及びばく露者以外の従業員に対す
る健康状態や予防接種の状況の把握を実施するかについての判断を行うとともに、管内の地方衛生
研究所等と連携し、PEF 内での汚染拡大の確認を目的として、施設下水に関する環境水サーベイラ
ンスの強化を検討する(「5 検査」「8 サーベイランスの強化」)。
PEF は、ばく露者の個室管理先(医療機関、自宅、PEF)において、労働衛生専門家、医療機関の
医師等と連携し、ばく露者の健康状態の確認及び検体採取を実施する。ばく露者が感染して便中に
ウイルスを排出する可能性を考慮し、一般排水に接続しない設備や簡易トイレ等の使用が必要なこ
とに留意する。自宅の場合、同居家族への感染防止対策及び健康状態の確認等を実施する(「4 ば
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1.2.1 事案1:PEF におけるばく露
本事案は、PEF において、作業従事者がポリオウイルス含有液を誤って浴び、又は吸い込むなど、ばく
露時点・ばく露者が明らかな場合を想定している。PEF をはじめ、事案発生後の各関係機関の対応内容
及びその流れは以下のとおりである。
①
初動対応
PEF は、GAP により策定が求められている PEF の緊急計画に沿って、PEF 内で事案の把握・応急
措置(ばく露者の特定等)を行う。
ばく露者の特定では、明らかなばく露者以外にも、同じ実験室で作業していた他の従業員又はば
く露者若しくは汚染物に接触した可能性のある者に、ばく露の可能性について聴取を行うことが必要
である。また、適切な応急措置・汚染箇所の消毒等の実施(「7 洗浄・消毒等」)、ばく露者の個室管理
(「4 ばく露者・無症状病原体保有者・患者(確定例)の管理」)、他の従業員への注意喚起等を行う。
②
報告及び調査
PEF は、事案の把握・応急措置の実施後、直ちに国、都道府県へ報告する (「2 報告基準」)。
PEF から報告を受けた都道府県の健康危機管理(感染症)部門は、国、JIHS、都道府県及び市区
町村間の情報共有や対応に関する調整を行う体制を整備する。
国は、PEF 及び都道府県からの報告を踏まえ、直ちに緊急対応チームを招集し、現地派遣に向け
た調整を開始する。また、厚生労働省を中心に情報を共有するとともに、WHO 対応等関連する部局
や関係省庁等と連携し、 IHR に基づく WHO への通報及び NCC 等への報告の必要性について検討
する。
③
リスク評価
PEF は、国、JIHS 及び地方衛生研究所等 の指導を受けリスク評価を実施する。
国、JIHS 及び PEF が所在する地方衛生研究所等は、連携して、PEF が行うリスク評価(「3.リスク
評価」)を支援する。リスク評価を実施する際には、ばく露が疑われるポリオウイルス株に留意する
(WPV・VDPV・Sabin 株、血清型)。
④
対策の企画と実施
PEF は、リスク評価結果に基づき、ばく露者の個室管理の継続及びばく露者以外の従業員に対す
る健康状態や予防接種の状況の把握を実施するかについての判断を行うとともに、管内の地方衛生
研究所等と連携し、PEF 内での汚染拡大の確認を目的として、施設下水に関する環境水サーベイラ
ンスの強化を検討する(「5 検査」「8 サーベイランスの強化」)。
PEF は、ばく露者の個室管理先(医療機関、自宅、PEF)において、労働衛生専門家、医療機関の
医師等と連携し、ばく露者の健康状態の確認及び検体採取を実施する。ばく露者が感染して便中に
ウイルスを排出する可能性を考慮し、一般排水に接続しない設備や簡易トイレ等の使用が必要なこ
とに留意する。自宅の場合、同居家族への感染防止対策及び健康状態の確認等を実施する(「4 ば
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