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【参考資料3-2】ポリオウイルスに対する緊急時対応計画(案)[1.3MB] (32 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_54655.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第94回 3/26)《厚生労働省》 |
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5.
検査
5.1.
検査検体
5.1.1 人の検査検体
検査対象となるものは、便、咽頭拭い液、直腸拭い液、血液、髄液及び呼吸器由来検体等がある。詳
細については図表7を参照のこと。
ばく露者について感染者かを確認する場合には、便及び咽頭拭い液を検体とする。無症状病原体保有
者や患者(確定例)の個室管理を終了するため、ポリオウイルスの排出の確認をする場合の検体は、便と
する。
また、AFP 症例の実験室診断に際しては、便(2回)、血液、髄液及び呼吸器由来の4種の検体を採取
する。検体採取のタイミングや終了については、図表4、5、10 を参照のこと。
上記に加え、PEF 事案では、
・ 事案1については、ばく露日に、ばく露者の検体を採取し、ベースラインを確認し、15 日から 21 日後
に再度ペア血清を採取して、抗体価に有意な上昇がないかを確認することが望ましい
・ また、事案3のような場合では、ウイルス排出期の無症状病原体保有者は抗体価が既に上昇して
いると考えられるため、従来の作業従事者の抗体価と比較する。
これらの留意点として、経口感染後には、すぐにウイルス排出が始まるため、該当者が初感染の場合
には、抗体が上がる前にポリオウイルスが検出される場合がある。
5.1.2 環境水検体
施設下水、施設排水、下水、河川水及び海水(汚泥を含む。)である。
5.2.
検査検体の採取
5.2.1.
人の検査検体
検査材料は、便が最も効率よくウイルス分離可能な材料として推奨される。ウイルスの排出は時間とと
もに減少するため、麻痺発症後可能な限り早く、60 日以内に 24 時間間隔で、2回の検体を採取すること
が重要である。
図表 6 Poliovirus detection in stool specimens (ポリオウイルス検出のための便検体)13
咽頭拭い液は、ウイルスが分離できる場合がある。髄液からのウイルス分離は一般的に困難であるが、
ウイルス分離ができた場合には、病因との直接の関係が明らかになる。
13
Alexander JP Jr, Gary HE Jr, Pallansch MA. Duration of poliovirus excretion and its implications for acute flaccid
paralysis surveillance: a review of the literature. J Infect Dis. 1997 Feb;175 Suppl 1:S176-82.
doi: 10.1093/infdis/175.supplement_1.s176.
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検査
5.1.
検査検体
5.1.1 人の検査検体
検査対象となるものは、便、咽頭拭い液、直腸拭い液、血液、髄液及び呼吸器由来検体等がある。詳
細については図表7を参照のこと。
ばく露者について感染者かを確認する場合には、便及び咽頭拭い液を検体とする。無症状病原体保有
者や患者(確定例)の個室管理を終了するため、ポリオウイルスの排出の確認をする場合の検体は、便と
する。
また、AFP 症例の実験室診断に際しては、便(2回)、血液、髄液及び呼吸器由来の4種の検体を採取
する。検体採取のタイミングや終了については、図表4、5、10 を参照のこと。
上記に加え、PEF 事案では、
・ 事案1については、ばく露日に、ばく露者の検体を採取し、ベースラインを確認し、15 日から 21 日後
に再度ペア血清を採取して、抗体価に有意な上昇がないかを確認することが望ましい
・ また、事案3のような場合では、ウイルス排出期の無症状病原体保有者は抗体価が既に上昇して
いると考えられるため、従来の作業従事者の抗体価と比較する。
これらの留意点として、経口感染後には、すぐにウイルス排出が始まるため、該当者が初感染の場合
には、抗体が上がる前にポリオウイルスが検出される場合がある。
5.1.2 環境水検体
施設下水、施設排水、下水、河川水及び海水(汚泥を含む。)である。
5.2.
検査検体の採取
5.2.1.
人の検査検体
検査材料は、便が最も効率よくウイルス分離可能な材料として推奨される。ウイルスの排出は時間とと
もに減少するため、麻痺発症後可能な限り早く、60 日以内に 24 時間間隔で、2回の検体を採取すること
が重要である。
図表 6 Poliovirus detection in stool specimens (ポリオウイルス検出のための便検体)13
咽頭拭い液は、ウイルスが分離できる場合がある。髄液からのウイルス分離は一般的に困難であるが、
ウイルス分離ができた場合には、病因との直接の関係が明らかになる。
13
Alexander JP Jr, Gary HE Jr, Pallansch MA. Duration of poliovirus excretion and its implications for acute flaccid
paralysis surveillance: a review of the literature. J Infect Dis. 1997 Feb;175 Suppl 1:S176-82.
doi: 10.1093/infdis/175.supplement_1.s176.
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