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「医療保険制度の将来構想の検討のための調査研究Ⅰ(制度の変遷と将来構想の検討)検討委員会報告書」 (36 ページ)

公開元URL https://www.kenporen.com/press/
出典情報 医療保険制度の将来構想の検討のための調査研究Ⅰ(5/17)《健康保険組合連合会》
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オ ンライ ン 診 療 機 会 の 拡 大
 オンライン診療(遠隔診療)は、対面診療の補完として、離島やへき地の患者など限定的に行われることが想定されていたため、日常的
に行うものについては、これまで、明確な基準やルール、特化した診療報酬がなかった。
 近年の情報通信技術等の著しい進歩により、オンライン診療に対する現場の要請が高まってきたことに伴い、 平成30年3月に「オンラ
イン診療の適切な実施に関する指針」を発出、 平成30年度診療報酬改定において「オンライン診療料」等を創設。
 厚生労働省は、通所介護事業所や公民館等の身近な場所での受診を可能とする必要があるとの指摘があることや、患者の勤務する職
場においてはオンライン診療の実施が可能とされていることも踏まえ、デジタル デバイスに明るくない高齢者等の医療の確保の観点か
ら、オンライン診療を受診することが可能な場所や条件について、課題を整理・検討し、結論を得る。(規制改革実施計画 令和4年6月
7日閣議決定)
 初診からのオンライン診療については「オンライン診療の適切な実施に関する指針」において恒久化。また、新型コロナウイルス感染症
の拡大に際してのオンライン診療・服薬指導の時限的措置については着実に実施/適切なオンライン診療の普及のために、「オンライン
診療の適切な実施に関する指針」の情報セキュリティに係る項目等の見直しに向けた取り組みを推進予定。(新経済・財政再生計画
改革工程表 2022 令和4年12月22日)

●平成9 年1 2 月

「離島、へき地の場
合」などの遠隔診
療を認める(医政局
長通知)

●平成2 7 年8 月

「離島、へき地」に
ついては、あくまで
例示(事務連絡)

●平成3 0 年3 月

• 「オンライン診療の
適切な実施に関す
る指針」発出

• 平成30年度診療報
酬改定「オンライン
診療料」等を創設

令和元年
令和2年



指針の見直し検討→
指針・Q&A改訂

●令和4 年

• 規制改革実施計画
(令和4年6月7日閣
議決定)

• 新経済・財政再生計
画 改革工程表2022
(令和4年12月22日)

出典:平成31年1月23日「第1回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」、令和4年12月5日「第94回社会保障審議会医療部会」(厚生労働省)、
令和4年12月22日「第16回経済財政諮問会議」(内閣府)資料より事務局作成

データに基づいたP4Pによる報酬体系
〈イギリスのGPに対するQOF:Quality and Outcome Framework〉
イギリスのGP(General Practitioner)に対する報酬は、人頭払い、出来高払いだけではなく、P4Pの仕組み(QOF)が導入された。

出典:平成30年12月20日「新たな経済社会システムに対応した社会保障のあり方に関する調査研究」(日本総合研究所)

Pay for Performance(P4P):
一定の治療効果が見込まれる一連の診療行為全体に対して、その効果・クオリティに応じた医療費を支払う方式。治療アウトカムを評価しやすいものを除
いては、「いかに一般的に良いとされている医療行為を効率的に提供したか」(例えば、治療ガイドラインとの整合性)を評価して支払いが実施される形が想
定されるのもPay for Performanceの1つの形。
出典:「日本の医療費支払い方式の将来像」(デロイトトーマツ)より事務局作成

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