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資料1_具体的研究事項と横断的研究事項について (27 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33877.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第12回 6/28)《厚生労働省》
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(5)ライフステージやがんの特性に着目した重点研究領域

①小児がん

第4期がん対策推進基本計画等における関連した記載②
「がん研究10か年戦略」の推進に関する報告書(中間評価)

• 小児がんや肉腫等の希少がんで多い未分化がんについては、遺伝子診断の有効性が報告されている。正確かつ迅速な診断を可能とする
ため、小児がんや希少がんにおける遺伝子診断について、早期の実用化に向けた研究を推進すべきである。また、小児がんの治療の最
適化のためにも、成人同様に遺伝子診断が有用と考えられる。現在、小児用の遺伝子パネル検査は確立されていないため、コンパニオ
ン診断の確立と並行して、確定診断及び治療の最適化に資する小児用の遺伝子パネル検査の開発を推進すべきである。
• 小児がんにおいては診断に苦慮する例も多く、正確な診断のもと質の高い臨床試験を推進するために、中央病理診断等を活用した研究
を推進すべきである。
• 小児でも成人でも発症するがんの中には、小児と成人でがんの進行する速度や治療成績が異なるものもあるため、この違いに着目し本
態解明を進めるべきである。
• 小児と成人で治療法が異なるがんにおいては、AYA世代の患者に適した治療法が明らかになっていない場合がある。AYA世代のが
んの治療成績は、他の世代に比べて十分改善しておらず、AYA世代に適した治療法の研究を早急に進めるべきである。
• 小児がんにおいては、治療成績の改善が見られる一方で、二次がんの発生や、生殖機能への影響等治療に伴う晩期合併症が問題となっ
ている。ゲノム解析等を進め、二次がんや晩期合併症のリスク因子を同定していく長期的な研究を進めるとともに、晩期合併症の軽減
や代替対応を含めた小児がんに最適な治療法の探索を推進すべきである。

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