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資料1_具体的研究事項と横断的研究事項について (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33877.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第12回 6/28)《厚生労働省》
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(1)がんの本態解明に関する研究
第4期がん対策推進基本計画等における関連した記載①
第4期がん対策推進基本計画

4.これらを支える基盤の整備
(1)全ゲノム解析等の新たな技術を含む更なるがん研究の推進
• AMEDは、基礎的な研究から実用化に向けた研究までを一体的に推進するため、有望な基礎研究の成果の厳選及び医薬品・医療機
器の開発と企業導出を速やかに行うための取組を引き続き推進する。
「がん研究10か年戦略」の推進に関する報告書(中間評価)

• シングルセル解析やがん細胞を取り巻く微小環境の解析により、がんが治療への抵抗性を獲得する要因と考えられるがんの多様性や不
均一性への理解が進んできた。こうした研究をさらに進め、治療への抵抗性を獲得したがんへの治療戦略を開発するべきである。その
際、近年進歩してきている分子・細胞イメージングを活用した新たな切り口での研究も推進すべきである。
• 遺伝子パネル検査の研究及びその医療の実装に伴い、各がん種において、新たに今まで想定されていなかった遺伝子異常が見つかって
きている。ゲノム解析を含めたオミックス解析の技術を活用し、効率的にがんを克服するための標的を見つけていく研究を推進すべき
である。
• ポストゲノム時代の層別化医療として、設計図である遺伝子の変異だけではなく、プロテオームやメタボローム等の情報を活用し、薬
剤の効果と関連する標的を探索する研究を推進すべきである。また、がん細胞は通常と異なる代謝経路を用いることから、代謝調整剤
ががんに対して効果を発揮する可能性が報告されていることを踏まえ、がんに特異的な代謝回路に着目した研究を推進すべきである。
• RAS 遺伝子や TP53 遺伝子などの主要ながん促進に関わる遺伝子(ドライバー遺伝子)を標的とした薬剤の開発は世界でも進んでい
ない。これらの主要なドライバー遺伝子を標的とする薬剤を開発するため、主要なドライバー遺伝子に関する理解をより深める研究を
推進すべきである。
• これまでの研究開発の中心的な対象ではなかった小児・AYA世代や高齢者のがんについて、当該世代の身体機能やがんの機序に着目
した適切なアプローチを検討するため、小児・AYA世代や高齢者のがんの本態解明に関する研究を推進すべきである。
• 今後も新たな治療標的が見出されると考えられるが、これらを創薬につなげていくためトランスレーショナルリサーチを引き続き促進
していくとともに、リバーストランスレーショナルリサーチを促進し、原因解明を通じて新たな開発につなげるべきである。

• これまで、がんの治療法の開発を目指した本態解明に関する研究については、新たな治療法開発に結びつく成果を得てきた。今後は、
ゲノム解析やAI(artificial intelligence)、また生体深部の様々な機能・代謝情報の解明につながる超偏極技術を用いた MRI 等の画像
診断技術等の新たな科学技術等を用いつつ、新たながんの予防法の開発を目指した本態解明に関する研究も推進すべきである。

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