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【資料3-3】新型コロナワクチン 心筋炎関連事象の安全性評価について(健康局及び医薬・生活衛生局 の説明資料) (54 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24538.html
出典情報 医薬品等行政評価・監視委員会(第7回 3/18)《厚生労働省》
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<参考>ワクチン接種後の心筋炎関連事象に係る臨床的経過について
多屋委員提出資料

新型コロナワクチン接種後に発症した心筋炎関連事象の臨床経過についての知見
○ これまでの海外の報告によると、若年男性の2回目接種後に発生頻度が高いとされる。
○ 同報告によれば、心筋炎関連事象の臨床経過については、多くが軽症である。
内容の概要

出典
Mevorach et al
(New Eng J Med,
2021)

臨床症状

 イスラエル国民の16歳以上、約500万人がファイザー社ワクチンを2回接種した時点での後方
視的研究において、136件のブライトン分類Level1または2の心筋炎が探知された。
 ワクチン導入前と比較した、ワクチン接種後の心筋炎発生比率は、2回目接種後の16-19歳の男
性で最も高かった(13.60; 95% CI, 9.30 to 19.20)。
 136件中129人(95%)が軽症と判断された。

検査所見

転帰

胸痛(95%)、発熱(46.7%)、 トロポニンI/T上昇(100%)、CRP上昇(86.7%)、 129人は軽快。平均入院期間3-4日。
呼吸困難(12.5%)
ECG変化(69%)、心エコーにおける心拍出量は4 ほとんどの患者が非ステロイド系
人を除いて正常から軽度減少、48人に施行した
抗炎症薬で治療。
cMRIでは軽度~中等度の後期ガドリニウム増強
Bozkurt et al
(Circulation, 2021)

 米国心臓学会雑誌掲載の新型コロナワクチン接種後心筋炎関連事象に関する総説。
 12の論文、症例報告からの61の報告例のまとめによると、全て入院例、98%が男性、平均年齢
は26歳、1例以外はmRNAワクチン接種後、89%が2回目接種後発症、接種後平均2.4日後発症、
100%が胸痛あり、入院期間平均は4.6日、89%が軽快(Montgomery et al, JAMA Cardiology,
2021の報告時点では、23人中7人が胸部不快感を訴えフォロー継続とされている)。

今後も注意深く情報収集を継続し、症状を認めた被接種者については、適切な医療に
繋げていく必要がある。

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