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(2)LIFEを活用した取組状況の把握および訪問系サービス・居宅介護支援事業所におけるLIFEの活用可能性の検証に関する調査研究事業(本編)(報告書) (案) (76 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24465.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第209回 3/17)《厚生労働省》
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※「思う」
「やや思う」の主な理由は以下の通り。
・利用者の生活全体を見る事が多職種連携における訪問介護の役割であると考えます。アセスメントに
おける評価は利用者の意思・意向・環境因子などによってかなり変わります。結果、訪問介護の支援は
利用者のニーズをくみ取り損なうと自立の妨げになってしまうことが多く見受けられます。何故ならば
意向=ニーズと考えてしまいがちであるからです。利用者の望む暮らしを叶える為には支援者が困り事
を解決してあげるだけでは叶いません。先ずは自助努力へのアプローチを行う必要があり、そこを担う
のがサービス提供責任者(介護福祉士)だと考えます。利用者が納得できる根拠を示し同じ疾病や疾患
を持ちながら生きている方々がいる事を先ず分かっていただく為には、できることが増えて行くことの
可能性を利用者に伝えていくことが必要です。LIFE はその根拠を示していくツールとなるのではないか
と期待しています。
・サービス提供の見える化により、自立支援・重度化防止のための検討資料や情報共有が可能となる。
ご利用者にとっても事業所の取り組みが見えやすくなると思う。
・LIFE を活用することで統一されたアセスメントができることから一定の指標があり、誰がアセスメン
トしても同じ結果になることが期待できる。
・今まで以前のデータかなかったのでグラフなどをみると以前の状況が分かり比べることが出来る、注
意すべきところや他業種との連携の必要が見えてきた。
・情報提供できる点が良いと思う。LIFE の活用で情報交換ができ、担当ヘルパー以外の意見も聴ける機
会ができた。利用者のアセスメントが誰が見ても分かるようになる。
・利用者の自立支援に向けてのケアについて、自分たちの事業所の現状と取組みを見直す事が出来た。
見直しで分かった事に対しての取組みの検討が行われている。
※「あまり思わない」の理由は以下の通り。
・操作に不慣れな点もありますが、入力やアセスメント自体に手間がかかり過ぎるので、介護の質の向
上以前に職員の労働環境が悪化する。
・職員によって判断が異なる(二択等では判断に迷う等)ところがあり、アセスメント結果が実施職員
の主観で左右される。
※全体を通した LIFE に対して感じる課題や要望についての主な意見は以下の通り。
・一人の利用者に対して複数の事業所の職員が利用者の情報を入力するようになることは、時間的にロ
スが生じる。重複する情報はどこかで集約したものを活用した方が効率的だと思う。関係者が一つの情
報を確認し合えるとより効果が期待できるのではないかと思う。
・利用者を囲むすべての業種が行うことで、担当者会議などの時間も短時間で済むことや、毎月の報告
に同封することで明確になるが、訓練が必要だと思う。
・フィードバック票を活用して、ケアの見直しにどのように反映させるのか分かりづらい。
・数多くの情報を得られる事は非常にいいと思うが、訪問介護を通常実施していては得られない事も多
くあった。週 1 回の訪問で得られる情報ではないと感じた。家事支援の利用者に関しての情報は難しい
所もあり活用方法がわからない部分もある。全員の利用者に活用する事は難しい。現在の項目では機能
訓練の部分が多く訪問介護でその状況、変化を細かい期間で見ていくことは業務上難しい所がある。

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