よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料2 デジタルライフライン全国総合整備計画(案) (9 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_gyozaikaikaku/kaigi5/gijishidai5.html
出典情報 デジタル行財政改革会議(第5回 4/22)《内閣官房》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

(ロ) 人手からの解放
自動運転・自律飛行を典型とする自律移動型のモビリティによる移動に関するサービ
ス提供の代替など、人員による主要な作業・操作が AI を典型とするデジタル技術に代
替されることで人的コストが低減され、サービス提供の仕組みがスケールアップ可能
となる。
(ハ) データによる最適化
サイバーとフィジカルの高度な融合によって構築されたモビリティやインフラに関す
るデジタルツインの活用によって、データによるシミュレーションなどによるオペレ
ーションやルーティングの最適化が可能になるため、物理的な試行錯誤が不要とな
る。つまり、既設アセットからデータをデカップリング(分離)することで、さまざ
まな検証・シミュレーションが可能になる。また、データスペースの整備により、協
調領域として収集するデータの流通が可能になり、それらの公益的なデータをシミュ
レーション用のシナリオモデルを含んだ環境モデルの構築や仮想環境における機械学
習モデルの学習データ等として用いることで、自動運転等の新しい技術の社会実装を
加速することができる。
以上の三つのコンセプトを典型的なパターンとして、ドローン、自動運転、インフラ設
備のデジタルツインを主要なユースケースとするデジタルライフラインの整備により、デ
ジタル完結を可能とする社会の実現を目指す。

2.3.2 節 社会実装のための共通の構成要素
本計画の推進においては、人流・物流・災害激甚化に関する課題解決を目的として、ド
ローン航路や自動運転サービス支援道、インフラ管理 DX といったアーリーハーベストプ
ロジェクトを先行させつつ、デジタル化された生活必需サービスを中山間地域から都市部
まで全国に行き渡らせることを目標としている。そこで、デジタルライフラインを整備す
るにあたり、全体アーキテクチャの構成要素を、Vehicle1(ドローン、自動運転車及び小型
モビリティ等のモビリティ)、Corridor1(ドローン航路や自動運転サービス支援道等のデ
ジタル環境が整備された経路)、Terminal1(ターミナル 2.0 及びコミュニティセンター2.0
等のモビリティ・ハブ)と考え、デジタル完結かつ組み換え可能な形(ビルディングブロ
ック)で構成する。これにより、プロジェクトや整備時期が異なっても同じハード・ソフ
ト・ルールが整備可能となる。また、上述のデカップリングの仕組みと組み合わせること
で、データドリブンな予測構造に基づいて、構成要素間の関係を動的に組み替えることが
可能となるため、トランザクションの負荷分散及び稼働率向上の実現につながる。

1

Vehicle、Corridor、Terminal に別の取組を位置づける場合には、今後のフォローアップの場をはじめとして、その都度検
討していく。

8