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資料1-2-17診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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<診断基準>
Definite を対象とする。
A.身体所見
多呼吸、鼻翼呼吸、易疲労感、喀血のいずれかを有する。
B.検査所見
大項目
1.心エコー、CT、又は MRI で、肺静脈の形態的狭窄(狭窄率 50%以上)又は閉塞を認める。
2.肺静脈血流速度の増大(>2m/s)と連続性血流波形を認める。
小項目
1.肺高血圧
2.右室肥大
C.鑑別診断(除外しなければならない疾患)
1.呼吸窮迫症候群(RDS)
2.新生児遷延性肺高血圧症(PPHN)
3.間質性肺炎などの肺疾患
4.総肺静脈還流異常症などの心臓疾患の術後
<診断のカテゴリー>
Definite:
(1)Aを満たし+Bの大項目2項目を満たし+Cを除外したもの
(2)Aを満たし+Bの大項目1項目かつ小項目2項目を満たし+Cを除外したもの
〔診断のための参考所見〕
1.身体所見
肺静脈狭窄が重度で4本のうち2本以上に存在する場合は、易疲労感、多呼吸となる。時に鼻翼呼吸を
みる。また、肺高血圧を合併することが多い。時に、喀血をみる。
2.胸部 X 線
肺静脈閉塞の強い場合には、心拡大を伴わずに肺うっ血が著明となり、肺野はびまん性のスリガラス状
陰影となる。症状の悪化に伴い心陰影は次第に不鮮明となる。
3.心電図
右房・右室負荷所見を示す。
4.心エコー図
肺静脈血流速度の増大(>2m2.0m/s)と連続性血流波形を認める。肺静脈狭窄による肺うっ血の程度
に伴い肺高血圧の所見を認める。

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