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(1)参考資料 (12 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20230529/zaiseia20230529.html
出典情報 財政制度等審議会 歴史的転機における財政(5/29)《財務省》
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各国の物価上昇の要因

資料Ⅱ-1-2

○ 世界的な物価上昇については、需要要因(需要の回復)、供給要因(原材料・部品等、労働者不足)、ウクライナ要因(国際
商品市況の高騰)が指摘されている。
○ このうち需要要因について、米国では、コロナ対策の給付金等に起因する可処分所得の増加が貯蓄超過につながり、足下の消費活
動につながった可能性が指摘されている。
内閣府「世界経済の潮流」(令和4年7月)
 21年以降、世界同時的な景気の持ち直しの下、需要の回復が続き、
原材料・部品等や労働者の不足などもあり、先進国と新興国の双方で
物価上昇がみられてきた。22年前半は、ここにウクライナ情勢を受けた
国際商品市況の高騰等の影響が加わり、各国で物価上昇が一段と進
行している。
 アメリカでは、21年後半以降のストックの貯蓄超過が、専ら可処分所
得の増加(同年中盤頃までの政府の財政支援と、19年同期を上回っ
て推移している雇用者報酬等)に起因している。可処分所得の増加に
より貯蓄が増えた場合、特定の支出を諦めることで貯蓄が増えた場合と
比べれば、家計が一定の自由度を持って、その支出の時期や対象を決
定できるとも考えられる。例えば、物価上昇により物品購入等に係る支
出負担が増大し、手元の可処分所得が実質的に目減りした場合には、
その目減り分を補てんする目的で支出される余地もあるものと考えられ
る。この点において、アメリカでは、ストックの貯蓄超過が足下の消費活
動の下支えとなっている可能性がある。
 日本は、(中略)可処分所得の増加の寄与が大きくなっている点は
欧米と同様であり、今後、消費の持ち直しや雇用情勢の改善等がストッ
クの貯蓄超過の動向に現れてくる可能性がある。

(フロー)


















(ストック)