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資料1-4   アセトアミノフェンの添付文書 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34324.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会 医薬品等安全対策部会 安全対策調査会(令和5年度第4回 7/25)《厚生労働省》
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15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
15.1.1 類似化合物(フェナセチン)の長期投与により、血色素異常
を起こすことがある。
15.1.2 腎盂及び膀胱腫瘍の患者を調査したところ、類似化合物(フェ
ナセチン)を長期・大量に使用(例:総服用量1.5~27kg、服用期
間4~30年)していた人が多いとの報告がある。
15.1.3 非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性にお
いて、一時的な不妊が認められたとの報告がある。
15.2 非臨床試験に基づく情報
類似化合物(フェナセチン)を長期・大量投与した動物実験で、腫
瘍発生が認められたとの報告がある。

表2:有効性判定結果

16. 薬物動態

18.2 解熱作用

無効

悪化

本剤群
(N=60)

著効

34
15
10
(56.7%) (81.7%) (98.3%)

有効

やや有効

1

0

オキシフェンブタゾン群
(N=60)

31
9
13
(51.7%) (66.7%) (88.3%)

7

0

U検定

N.S.

( ):累積%

両群ともに副作用は認められなかった5)。
18. 薬効薬理
18.1 作用機序
シクロオキシゲナーゼ阻害作用はほとんどなく、視床下部の体温調節中枢に
作用して皮膚血管を拡張させて体温を下げる。鎮痛作用は視床と大脳皮質の
痛覚閾値を高めることによると推定される3)。
18.2.1 38.0℃以上の発熱患児に本剤を投与し体温変化を検討した結果、体温

16.1 血中濃度

は投与後30分以内に下降し始め、1~2時間後にピークに達し4時間後まで効

健康成人10例に本剤(アセトアミノフェンとして400mg)を直腸内単回投与
したときの血漿中未変化体濃度は以下のとおりであった。

果が持続した6)。

直腸内単回投与時の血漿中未変化体濃度推移(平均値±標準誤差)

解熱曲線

直腸内単回投与時の薬物動態パラメータ
Cmax(μg/mL)

Tmax(hr)

AUC0~∞(μg・hr/mL)

T1/2(hr)

4.18±0.31

1.60±0.16

20.36±1.75

2.72±0.26

注)本剤の承認された用量は1回10~15mg/kgである。

18.2.2 腸チフス・パラチフスワクチンあるいはリポポリサッカライド発熱ウ

(平均値±標準誤差、n=10)

サギにおいて本剤(200mg)はスルピリン坐剤(200mg)、アスピリン坐剤

16.3 分布

(200mg)及びインドメタシン坐剤(50mg)とほぼ同等の解熱効果を示した。

16.3.1 ヒト9例にアセトアミノフェン1gを経口投与し、45分後に血液中及び血

なお、本剤(200mg)は正常体温に影響を及ぼさなかった7)。

漿中のアセトアミノフェン濃度を測定したところ、血液/血漿の濃度比は全

18.2.3 腸チフス・パラチフスワクチン発熱ウサギに対し、本剤32日間連続投

例でほぼ1(0.95~1.17)であった2)。

与後の解熱効果は単回投与時と変わらなかった7)。

16.3.2 イヌにアセトアミノフェン300mg/kgを経口投与したとき、投与2時間

19. 有効成分に関する理化学的知見

後におけるアセトアミノフェンの組織/血漿中濃度比は、ほとんどの組織で

一般的名称:アセトアミノフェン(Acetaminophen)

ほぼ1であった。また、脂肪においては他の組織より低い値であった 。
2)

化学名:N -(4-Hydroxyphenyl)acetamide

16.3.3 血漿蛋白結合率は25~30%であった3)。

分子式:C8H9NO2

16.4 代謝

分子量:151.16

グルクロン酸抱合及び硫酸抱合により代謝される。

性状:白色の結晶又は結晶性の粉末である。

16.5 排泄

メタノール又はエタノール(95)に溶けやすく、水にやや溶けにくく、ジエ

8ヵ月~6歳4ヵ月の健康な乳児、幼児及び小児に、本剤(アセトアミノフェ

チルエーテルに極めて溶けにくい。

ンとして1歳未満には50mg、1歳以上には100mg)を直腸内投与し、12時間尿

水酸化ナトリウム試液に溶ける。

中代謝パターンを検討したところ、未変化体の排泄率は0.9~2.7%であった。

化学構造式:

代謝物としてグルクロン酸抱合体が3.7~22.4%、硫酸抱合体が16.6~37.8%
排泄され、それらを含めた総アセトアミノフェン排泄量は尿全量が採取でき
た1歳以上の小児で63.5~68.1%であった。
17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験

融点:169~172℃

17.1.1 国内第Ⅲ相試験(スルピリン坐剤との二重盲検比較試験)

20. 取扱い上の注意

38.5℃以上の発熱を有する小児患者132例を対象として本剤又はスルピリン坐

熱による基剤の溶融を避けるため、直射日光等を避けて冷所に保管すること。

剤を投与した。
有効性判定は下表のとおりであり、
本剤群が有意に優れていた。
表1:有効性判定結果

22. 包装
著効

有効

やや有効

無効

悪化

本剤群
(N=67)

38
16
9
(56.7%) (80.6%) (94.0%)

4

0

スルピリン群
(N=65)

25
14
18
(38.5%) (60.0%) (87.7%)

8

0

〈アンヒバ坐剤小児用50mg〉

U検定

50個[5個×10]
100個[5個×20箱]

P<0.05

〈アンヒバ坐剤小児用100mg〉
50個[5個×10]

( ):累積%

100個[5個×20箱]

両群ともに副作用は認められなかった4)。

〈アンヒバ坐剤小児用200mg〉

17.1.2 国内第Ⅲ相試験(オキシフェンブタゾン坐剤との二重盲検比較試験)

50個[5個×10]

38.0℃以上の発熱を有する小児患者120例を対象として本剤又はオキシフェ
ンブタゾン坐剤を投与した。有効性判定は下表のとおりであった。

100個[5個×20箱]

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