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資料1-4   アセトアミノフェンの添付文書 (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34324.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会 医薬品等安全対策部会 安全対策調査会(令和5年度第4回 7/25)《厚生労働省》
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本剤1~3錠注)を単回経口投与したときの
血漿中(±)-TRAM、(±)-M1及びAPAPの薬物動態パラメータ
対象
(±)TRAM

(±)M1

APAP

本剤

Cmax
(ng/mL)

tmax
(h)

AUC∞
(ng・h/mL)

16.6.2 腎機能障害
(1)
トラマドール
腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス:80mL/min以下)21
例にトラマドール塩酸塩100mgを静脈内投与したとき、血清中ト
ラマドールのt 1/2及びAUC∞は健康成人のそれぞれ最大で1.5倍及
び2倍であった
(外国人データ)

[9.2.2参照]
(2)
アセトアミノフェン
腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス:30mL/min以下)13
例にアセトアミノフェン1000mgを経口投与したとき、投与8~24
時間後の血漿中アセトアミノフェンのt1/2は健康成人(4.9時間)と
比較して11.7時間に延長し、AUC8-24hも約1.9倍増加した11)(外国
人データ)

[9.2.2参照]

t1/2
(h)

1錠

119.8(34.3) 1.8(0.5~3.0) 938.2(360.7) 5.1(0.8)

2錠

263.8(45.6) 1.0(0.5~1.5) 2004.3(580.5) 5.6(1.0)

3錠注) 424.5(146.1) 1.3(1.0~3.0) 3274.3(1070.4) 5.6(1.1)
1錠

34.2(10.6) 1.8(0.5~3.0) 359.4(63.7) 6.4(0.9)

2錠

65.6(24.4) 1.8(1.0~4.0) 680.9(142.2) 6.3(0.9)

3錠注)

95.7(26.3) 1.8(1.0~3.0) 1083.8(224.3) 6.3(0.9)

1錠

a
5.0(2.0)

0.8(0.5~1.5)

b
17.1(4.8)

2.8(0.6)

2錠

9.2(2.3)

1.0(0.5~1.5)

b
38.9(12.4)

3.3(0.9)

3錠注)

a
15.1(4.3)

0.8(0.5~1.5)

b
62.3(18.1)

3.3(1.0)

a

a:µg/mL
b:µg・h/mL

17. 臨床成績

(N=8, 平均値(S.D.),tmax;中央値
(範囲)


16.1.2 反復投与
健康成人男性に本剤1回1又は2錠(トラマドール塩酸塩として37.5
又は75mg、APAPとして325又は650mg)を1日4回(6時間ごと)反
復経口投与(本剤1錠:5日間、本剤2錠:3日間)したとき、血漿中
(±)-TRAM及び(±)-M1濃度は反復経口投与開始後48時間まで
に、また血漿中APAP濃度は反復経口投与開始後24時間までに定
常状態に達しており、蓄積性は認められなかった1)。
本剤1回1又は2錠を1日4回(6時間ごと)反復経口投与
(本剤1錠:5日間、本剤2錠:3日間)したときの最終投与後の
血漿中(±)-TRAM、(±)-M1及びAPAPの薬物動態パラメータ
Cmax
(ng/mL)

tmax
(h)

AUCτ
(ng・h/mL)

本剤

(±)TRAM

1錠

290.6(72.9) 1.0(0.5~1.5) 1141.2(265.8) 1.3(0.5) 6.6(1.0)

2錠

542.6(114.4) 1.3(1.0~2.0) 2355.8(533.3) 1.3(0.3) 6.5(0.6)

(±)M1

1錠

78.5(18.7) 1.3(0.5~6.0) 325.2(88.0) 0.9(0.1) 7.4(1.4)

2錠

142.0(29.3) 1.3(0.5~2.0) 666.6(103.8) 0.9(0.2) 6.7(0.9)

1錠

6.7(1.6)a

0.5(0.5~1.0)

17.4(2.8)b

1.0(0.1) 4.3(2.7)

2錠

11.0(2.9)

0.8(0.5~1.5)

30.4(4.9)b

0.9(0.1) 3.3(1.1)

APAP

a

RA

t1/2
(h)

対象

a:µg/mL
(N=8, 平均値(S.D.),tmax;中央値
(範囲)

b:µg・h/mL
RA:蓄積率
(最終投与後のAUCτ/初回投与時のAUC∞)

16.1.3 配合による影響
健康成人男性に本剤2錠(トラマドール塩酸塩として75mg、APAP
として650mg)、トラマドール塩酸塩2カプセル(75mg)又はAPAP
2カプセル(650mg)をそれぞれ単回経口投与したとき、本剤を投与
したときの(±)-TRAM、(±)-M1及びAPAPの薬物動態パラメ
ータは、トラマドール塩酸塩及びAPAPをそれぞれ単独で投与し
たときと同様の値を示し、(±)-TRAM、(±)-M1及びAPAPの
薬物動態にトラマドール塩酸塩及びAPAPの配合による影響は認
められなかった1)。
16.2 吸収
16.2.1 食事による影響
健康成人に本剤3錠 注)(トラマドール塩酸塩として112.5mg、
APAPとして975mg)を高脂肪食後及び空腹時にそれぞれ単回経口
投与したとき、(±)-TRAM、(±)-M1及びAPAPの薬物動態に
食事による顕著な影響は認められなかった2)(外国人データ)

16.3 分布
ヒト血漿蛋白結合率:
(±)-TRAM(0.2~10µg/mL)及びAPAP
(280µg/mL)約20%(in vitro )3)、 4)
16.4 代謝
(±)-TRAMは主に肝臓でCYP2D6により活性代謝物(±)-M1に
代謝される。また、その他の主な代謝経路は、肝臓でのCYP3A4
によるN -脱メチル化、グルクロン酸抱合及び硫酸抱合である。
APAPの主な代謝経路は、肝臓でのグルクロン酸抱合、硫酸抱合
並びにCYP1A2、CYP2E1及びCYP3A4によるN -アセチル-p -ベン
ゾキノンイミンへの酸化及びそのグルタチオン抱合である5)~9)。
16.5 排泄
健康成人男性に本剤1~3錠注)を単回経口投与及び本剤1回1又は2錠
を1日4回(6時間ごと)反復経口投与したとき、(±)-TRAM、(±)
-M1及びAPAPの累積尿中排泄率(単回:投与後48時間、反復:最
終投与後48時間)は、それぞれ投与量の18.2~20.3%、9.4~14.8
%及び2.5~3.3%であり、投与量及び反復投与による影響は認め
られなかった1)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 肝機能障害
(1)トラマドール
肝硬変患者12例にトラマドール塩酸塩カプセル50mgを経口投与した
とき、健康成人と比較して血清中トラマドールのCmax及びAUC∞は
顕著に増加し、t1/2は約2.6倍に延長した
(外国人データ)

[9.3.2参照]
(2)アセトアミノフェン
肝機能障害患者(軽度~中等度:9例、高度:5例)にアセトアミノ
フェン1000mgを経口投与したとき、健康成人と比較して血漿中ア
セトアミノフェンのAUC6hは約1.7倍増加し、t1/2は約2時間延長し
た10)(外国人データ)。[9.3.2参照]

-5-

17.1 有効性及び安全性に関する試験
〈非がん性慢性疼痛〉
17.1.1 国内第Ⅲ相試験
腰痛症又は変形性関節症と診断され、非ステロイド性消炎鎮痛剤
の経口投与により十分な鎮痛効果が得られない慢性疼痛患者187
例(本剤群94例、プラセボ群93例)を対象に、非盲検下で本剤1回1
~2錠を1日4回2週間投与した後、二重盲検期への移行規準を満た
した患者に、本剤又はプラセボをランダムに割り付けて4週間投与
したとき、二重盲検下での鎮痛効果不十分をイベントとしたイベ
ント発生までの期間はプラセボ群と比較し本剤群で有意に長かっ

(ログランク検定、p=0.0001)12)。
副作用発現率は、81.9%(227/277例)であった。主な副作用は、悪
心128例(46.2%)、傾眠78例(28.2%)、嘔吐77例(27.8%)、便秘53

(19.1%)
、浮動性めまい47例
(17.0%)
であった。
17.1.2 国内長期投与試験
各種疾患
(腰痛症、変形性関節症、関節リウマチ、頸肩腕症候群、
帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害性疼痛など)に伴う慢性疼
痛を有し、非ステロイド性消炎鎮痛剤の経口投与により十分な鎮
痛効果が得られない患者190例を対象に、本剤1回1~2錠を1日4回、
適宜増減して非盲検下で最長52週間投与したときのVAS値の平均
値は、前観察期の65.80mmに対して、治療期28週には29.93mmに
低下し、その後、治療期52週までほぼ一定の値で推移した13)。
副作用発現率は、96.3%(183/190例)であった。主な副作用は、悪
心102例(53.7%)、便秘74例(38.9%)、嘔吐71例(37.4%)、浮動性
めまい51例
(26.8%)
、傾眠38例
(20.0%)
であった。
〈抜歯後の疼痛〉
17.1.3 国内第Ⅲ相試験
骨削除及び歯冠分割を必要とする下顎埋伏智歯抜歯術を施行し、
抜歯後疼痛を認めた患者328例
(本剤群132例、トラマドール塩酸塩
群66例、アセトアミノフェン群130例)を対象に、二重盲検下で本
剤2錠、トラマドール塩酸塩75mg又はアセトアミノフェン650mg
を単回投与したとき、投与後8時間までの痛みの改善度の総和(投
与後の痛みの改善度を「改善なし」~「完全改善」の5段階で、0.5
~8時間まで経時的に評価したときの累積値)の平均値は、本剤群
17.7、トラマドール塩酸塩群12.4、アセトアミノフェン群13.3で
あり、本剤群と各単剤群の間に有意差が認められた(FisherのLSD
法、いずれもp<0.0001)。また、本剤投与後に奏効するまでの時
間(痛みの程度が「なし」又は「軽度」に改善するまでの時間)の中央
値は約30分であり、その後に疼痛が再発した患者における効果持
続時間(奏効後に痛みの程度が「中等度」又は「高度」に悪化するま
での時間)
の中央値は約270分であった14)。
副作用発現率は、57.6%(76/132例)であった。主な副作用は、傾
眠39例(29.5%)、悪心18例(13.6%)、浮動性めまい12例(9.1%)、
嘔吐9例
(6.8%)
であった。

抜歯後の疼痛における鎮痛効果
薬剤群

解析
例数

本剤 2錠

132

トラマドール塩酸塩 75mg

66

アセトアミノフェン 650mg 130

18. 薬効薬理

投与後8時間までの痛みの改善度の総和
平均値
中央値
Fisherの
±標準偏差 (最小;最大)
LSD法
17.7
18.5
±7.91
(0.0;32.0)
12.5
12.4
p <0.0001
±8.36
(0.0;29.5)
13.3
±8.07

14.0
(0.0;30.5)

p <0.0001

18.1 作用機序
18.1.1 トラマドール
ラット脳を用いたin vitro 試験の結果から、トラマドールは中枢神
経系で作用し、トラマドール及び活性代謝物M1のμ-オピオイド
受容体への結合、並びにトラマドールによるノルアドレナリン及
びセロトニンの再取り込み阻害作用が、鎮痛作用に関与すると考
えられる15)、 16)。
18.1.2 アセトアミノフェン
ラットを用いたin vivo 試験の結果から、アセトアミノフェンは主
に中枢神経系で作用し、N -メチル-D-アスパラギン酸受容体及び
サブスタンスP受容体を介した一酸化窒素経路の阻害作用、脊髄
のセロトニン受容体を介した間接的な作用などが、鎮痛作用に関
与すると考えられる17)、 18)。