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資料3-3 令和4年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(三次)(案) (32 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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Ⅵ.各公募研究課題の概要等
AC


臨床研究等 ICT 基盤構築・人工知能実装研究事業

研究事業の概要

(1)背景
健康・医療分野(健康・医療・介護・福祉分野を含むものとする。以下同じ。)の大規
模データ(以下「データ」という。)の分析は、医療の質向上・均てん化、及び日本発の
医療技術の開発に必要なエビデンスを提供するものである。しかし、医療機関や研究機
関、行政等の個々の主体が管理するデータに互換性がなく、その活用は未だ十分になされ
ていない。膨大な健康・医療分野のデータの収集・解析によって、予防・健康管理に向けた
効果的なサポートを、国民が身近で受けられる環境の整備をするとともに、個人に最適な
健康管理・診療・ケアを実現する基盤を整備する必要がある。また、平成 29 年より「デー
タヘルス推進本部」、平成 30 年より「保健医療分野 AI 開発加速コンソーシアム」が設置
され、健康・医療・介護分野における医療情報を連結した ICT システム構築や AI 実装に
向けた取組みが開始された。令和4年には AI の社会実装の充実に向けて新たな AI 戦略が
策定されるとともに、コンソーシアムにおいても同戦略で設定された目標を踏まえ、保健
医療分野における日本が強みを有する分野への AI の活用やデータ利活用の環境整備等に
ついて議論を行っている。これらを踏まえ、引き続き、医療データを収集し、AI 技術等
を用いた解析を通じ医療の質の向上に繋がる研究に取り組む必要がある。

(2)事業目標
健康・医療分野における ICT インフラの整備によるデータ利活用を推進し、行政政策の
科学的根拠を得ること、及び健康・医療分野における AI 技術の活用を促進する環境を整
備し、患者・国民の個々の特性に応じた適切かつ迅速な医療を実現することを目標とす
る。

(3)研究のスコープ
・医療情報を利活用するための基盤研究
・健康・医療分野における AI 技術の活用を推進するための基盤研究

(4)期待されるアウトプット
①「ICT 基盤構築と AI による医療の質の向上及び均てん化」
②「AI の保健医療分野への応用及び実装」
③「種々の医療データの横断的分析による医療の質の向上及び均てん化」
①~③に資する基盤を構築し、健康医療分野の行政政策に資する科学的根拠を創出するこ
とが期待される。
例)従来の専門医の経験や知識に裏打ちされた思考パターンのモデル化による
Tele-ICU 管理に必要な標準的プロトコールの作成(①、③)、患者報告アウトカム
(patient reported outcomes:PRO)の ICT 化による PRO の社会実装推進(①)、AI を用
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