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資料3-3 令和4年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(三次)(案) (42 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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健やか次世代育成総合研究事業

研究事業の概要

(1)背景
子どもや子育てを取り巻く環境は、近年の少子化や子育て世帯の孤立といった社会構造
の変化や、核家族や共働き世帯の増加といった家族形態の多様化等により大きく変化して
いる。また、低出生体重児の増加や、出生前検査や生殖補助医療などのリプロダクティブ
ヘルス・ライツに関する課題など、時代とともに生じる新たな課題にも直面している。
こうした中で、「成育過程にある者及びその保護者並びに妊産婦に対し必要な成育医療
等を切れ目なく提供するための施策の総合的な推進に関する法律」(成育基本法)が成立
(平成 30 年 12 月)、施行(令和元年 12 月)され、次世代の社会を担う成育過程にある者
の個人としての尊厳が重んぜられ、その心身の健やかな成育が確保されることの重要性が
改めて示された。成育基本法第十六条では、妊娠、出産及び育児に関する問題、成育過程
の各段階において生ずる心身の健康に関する問題等に関する調査及び研究を講ずることと
されており、本研究事業の推進は非常に重要である。また、これらの研究成果などを踏ま
え、「健やか親子21(第2次)」において提唱されている指標を改善し、より良い成育
サイクルへつなげていくことも重要である。
さらに、不妊症及び不育症への支援拡充が推進されているところであり、子どもを持ち
たいという方々の気持ちに寄り添った支援を実施するための調査及び研究を推進すること
は非常に重要である。

(2)事業目標
生殖・妊娠期、胎児期、新生児期、乳幼児期、学童・思春期、若年成人期、そしてまた
生殖・妊娠期へと循環する成育サイクルのステージごとの課題や、各ステージにまたがる
課題を明らかにする。これらの課題に対し、ハイリスクアプローチとポピュレーションア
プローチの双方からの研究を推進し、成育基本法が目指すところの健やかな成育サイクル
の実現を目指す。
また、出生前検査や生殖補助医療などのリプロダクティブヘルス・ライツに関する課題
などについて、ELSI の視点も含めた研究を実施することで、医療、保健、教育、福祉など
のより幅広い関係分野での取組の推進と支援の充実を目指す。

(3)研究のスコープ
母子保健に関する国民運動計画である「健やか親子21(第2次)」で示された以下の
領域の研究を推進する。
1 切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策の充実(基盤 A)
2 学童期・思春期から成人期に向けた保健対策の充実(基盤 B)
3 子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくりや環境整備の充実(基盤 C)
4 育てにくさを感じる親に寄り添う支援の充実(重点課題1)
5 妊娠期からの児童虐待防止対策の充実(重点課題2)

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