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資料3-3 令和4年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(三次)(案) (38 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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倫理的法的社会的課題研究事業

研究事業の概要

(1)背景
昨今の医療技術の発展は目覚ましく、これら最先端の技術が、社会に思わぬ影響を及ぼ
すことがある。特に近年は、ゲノム、ICT、人工知能(AI)等の新たに生み出された科学
技術を社会実装してより一層イノベーションを推進していくことが重要であるが、これら
の新たな技術がもたらす倫理的、法的、社会的諸問題(以下「ELSI(※)」という。)
が、既存の社会的枠組に与える影響が大きいことも予想されている。
この影響が、イノベーション推進にブレーキをかけることがないように、新たな技術が
もたらす ELSI を抽出し、その影響度等に応じて必要な政策を立案、実施することが必要で
ある。
特に、厚生労働分野は国民生活と密接する部分が多く、国民の関心も高いものの、健康
・医療関連に特化した具体的な ELSI の抽出、解決に向けた研究は、国内では十分行われて
いないことが指摘されており、より一層の研究の推進が必要である。
※ELSI:Ethical,Legal and Social Issues(倫理的・法的・社会的課題)

(2)事業目標
医療技術の中でも特に影響が大きいと予測される、ゲノムと AI に焦点を当て、これらの
新たな科学技術の開発と、新たな科学技術がもたらす ELSI を検討する本研究事業を並行し
て行うことにより、イノベーションを加速させることを目指す。

(3)研究のスコープ
①ゲノム分野における ELSI に関する研究
②AI 分野における ELSI に関する研究

(4)期待されるアウトプット
ゲノム分野については、ゲノム医療推進のための ELSI ガイドラインの作成、ガイド
ライン作成後の継続的な議論が行える体制の提言が期待される。
AI 分野については、AI 含め研究のデジタル化による ELSI の抽出、解決策の提言、研究
者が活用できる資料の作成が期待される。

(5)期待されるアウトカム
国民が安心してゲノム医療又は AI を活用した医療・介護等を受けるための環境整備の進
展、開発・受容に伴う課題の解決によるイノベーションの加速が期待される。

(6)国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)研究との関係性について
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