○歯科医療(その3)について 総ー4 (105 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00232.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第573回 12/15)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
○ 歯冠修復及び欠損補綴では、歯科医師と歯科技工士の連携が重要であり、厚生労働科学特別研究事業
において歯科医師と歯科技工士の連携体制の整備等による歯科技工士の労働環境改善の提言がなされ
ている。その取り組みのひとつとして、ICTの活用による補綴物の色調や形態の確認等が行われている。
「歯科技工業の多様な業務モデルに関する研究」厚生労働科学研究
ICTを活用した歯科診療所と歯科技工所の連携の例
◼ 目的:将来の歯科技工士不足の問題を解決するため、歯科技工業
の労働実態の把握と労働環境改善の提言を作成する。
◆ タブレット端末と色測計の導入による歯科技工所の働き方改革と
歯科医療機関・歯科技工所間連携の推進の取組例
◼ 本研究の結果を踏まえた提言
課題
• 長時間労働の原因のひとつに、歯冠技工物のシェード(色調)の修
正や再製作が多い。
• 歯科医療機関への歯科技工物の受け渡しや指示内容の確認等に
時間がかかり、歯科医療機関に出向くことに1日の1/3程度の時間を
費やすことがある。
取組内容
• 歯科医療機関において色測計を用いて色調を測定し、リアルタイム
で歯科技工所とつなぐ。
• 歯科技工所において、シェードガイドをみながら、歯科医師に色調や
形態を確認する。
<歯科技工業の労働環境等の改善に資する提言>
① 歯科医師と歯科技工士は歯科技工に関する認識と情報を共有
する
② 歯科医師と歯科技工士が十分連携できる体制を整備する
③ 歯科技工士の職業内容に関する意識を改善させる
④ 労働契約書や就業規則を作成する
⑤ 歯科技工業を効率化する
⑥ 歯科技工士や歯科技工に関する社会の認知を向上させる
※③意識改善の取り組みの具体例
⚫ 卒直後の歯科技工士が経済的に支えられながら歯科医療
機関における臨床現場での研修が可能となる制度の設計や
環境の整備
⚫ 歯科医療機関と歯科技工所の間を結ぶためのICT の活用
⚫ 患者に歯科技工物が試適・装着された際の状況を歯科技工
士にフィードバックできる仕組みの考案
出典:平成30年年厚生労働科学研究「歯科技工業の多様な業務モデルに関する研究」
【歯科技工所】
【歯科医療機関】
効果と課題
• 修正・再製作数の減少傾向が認められた。
• タブレット端末や色測計の導入等に関するコストの課題がある。
出典:令和3年度歯科技工所業務形態改善等調査に係る検証事業報告書(日本歯科技工士会)を
元に保険局医療課にて作成
105