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参考資料3 都道府県の推薦について (185 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37991.html
出典情報 がん診療連携拠点病院等の指定に関する検討会(第24回 2/21)《厚生労働省》
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今回の指定推薦等に係る三重県の考え方について

資料5

本県では、県内5施設のがん診療連携拠点病院を中心として各医療機関の連携による医療提供体制の
整備・充実に取り組んでいますが、がん医療の均てん化を図る観点から、がん医療圏は4つの2次医療
圏を細分化した地域医療構想区域(桑員、三泗、鈴亀、津、伊賀、松阪、伊勢志摩、東紀州)を基本と
して設定しています。その上で、がん医療圏には1以上の拠点又は県独自の準拠点病院を配置すること
をめざしています。一方、高度医療・希少がん診療については集約化の観点から、全県域を中心にがん
診療連携体制の構築を図ることが適切と考えます。
そのため、引き続き現在の県内5病院のがん診療連携拠点病院の指定を継続することで、がん診療連
携体制の構築に努めるとともに、がん医療が高度化、複雑化してきていることを踏まえ、高度の専門性
を必要とする医療の一定の集約化を行うなど、すべての県民が身近な地域においてより質の高いがん治
療が受けられる体制づくりを推進することをめざします。
1 がん診療連携体制の整備にかかる課題
(1)地勢上の特性
本県は南北に長い地勢であることに加え、一定規模の人口を擁する都市が長軸方向に点在しており、
各地域で一定の生活圏が形成されています。
(2)がん医療圏ごとの人口割合
がん医療圏は概ね20万人以上の人口を基準として設定していますが、伊賀医療圏が約16万人、東紀
州医療圏が約6万人の人口であり、特に東紀州医療圏の人口割合は4%弱と他の医療圏と大きな隔た
りがあることから、がん医療圏の状況を踏まえ、個別に対策を講じることが必要です。
(3)受療動向
がん医療圏ごとの患者流出率は入院で7.6%~39.1%、外来で5.5%~30.2%(厚生労働省「ND
B」令和3年度)となっており、特に桑員、伊賀、東紀州の各がん医療圏において高い流出状況にあ
ることから、県民に、居住する地域で質の高いがん医療を提供するため、地域で一定の診療実績を有
する医療機関に医療資源を一定程度集約化し、地域の拠点としての役割を担えるよう環境を整えるこ
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とが必要です。