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資料1 経済財政運営と改革の基本方針 2024原案 (7 ページ)
出典
公開元URL | https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2024/0611/agenda.html |
出典情報 | 経済財政諮問会議(令和6年第8回 6/11)《内閣府》 |
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口は長期にわたって段階的に増加する一方、生産年齢人口は減少が見込まれる。こうした
中で、経済・財政・社会保障を一体として相互に連携させながら改革を進め、経済社会の
持続可能性を確保していく。
上述した持続的な経済成長や成長と分配の好循環の実現は、財政や社会保障の給付と負
担のバランスの改善に寄与する。社会保障もまた、健康で生涯活躍できる社会の実現、セ
ーフティネット機能による暮らしの安心確保を通じた消費の押し上げ、保険料負担の上昇
の抑制による可処分所得の引上げなど、成長と分配の好循環を支える重要な役割を担い、
給付と負担のバランスの確保は財政健全化にも欠かせない要素である。財政についても、
EBPMによるワイズスペンディングを徹底しつつ、官民連携による投資促進等の成長力
強化を図るとともに、財政の信認を確保していくことは、民需主導の経済成長を支える重
要な基盤となる。
以上の方向性に沿った改革を進め、人口減少が深刻化する2030年代以降も、実質1%を
上回る経済成長を実現するとともに、これまでと同様に医療・介護給付費対GDP比の上
昇基調に対する改革に取り組み、一定幅でのPBの黒字基調を維持していくことができれ
ば、長期的な経済・財政・社会保障の持続可能性が確保される。こうした長期のあるべき
姿からバックキャストして、今後の中期的な経済財政運営を進めていく。
(地域ごとの特性・成長資源をいかした持続可能な地域社会の形成)
2050年にかけて、都市部では高齢人口が増加する一方、地方部では人口減少が深刻化す
るなど、人口動態の変化の現れ方は自治体や地域ごとに異なる。また、老朽化により更新
時期を迎えるインフラ・公共施設が一斉に増加するとともに、人口減少の更なる進展に伴
って、担い手不足や一人当たりでみた公共サービス維持のコスト増が顕在化し、個々の自
治体だけでは持続可能性を確保できない地域も出現する可能性がある。こうした中で、地
方創生の新展開を強力に推進して、地域の人口減少や東京一極集中に対応し、地域の特性
や魅力を活かした自律的な地域社会を創出していく。また、広域化・共同化により公共サ
ービスやインフラの選択と集中を進めるとともに、DXや新技術の社会実装により地域機
能やサービスの高度化を図り、新しい生活スタイルへ移行させていく。
(海外の成長市場との連結性向上とエネルギー構造転換)
国際情勢の不確実性やエネルギー・資源制約の高まり等に対処し得る国際競争力の強化
と経済安全保障の強靱化の必要性が高まっている。こうした中で、人口減少下で資源に恵
まれない我が国が持続的な経済成長を実現するため、成長市場との連結性を高め、海外の
人材・資金を積極的に呼び込み、
我が国の投資拡大やイノベーション向上につなげていく。
また、エネルギー自給率の大幅な向上によりエネルギー安全保障を確保し、脱炭素とコス
ト削減の両立により国内産業の稼ぐ力を強くするエネルギー構造に転換していく。我が国
は、世界全体の課題である気候変動対策などの分野において、先端を切りひらき、その解
決に貢献していく。
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中で、経済・財政・社会保障を一体として相互に連携させながら改革を進め、経済社会の
持続可能性を確保していく。
上述した持続的な経済成長や成長と分配の好循環の実現は、財政や社会保障の給付と負
担のバランスの改善に寄与する。社会保障もまた、健康で生涯活躍できる社会の実現、セ
ーフティネット機能による暮らしの安心確保を通じた消費の押し上げ、保険料負担の上昇
の抑制による可処分所得の引上げなど、成長と分配の好循環を支える重要な役割を担い、
給付と負担のバランスの確保は財政健全化にも欠かせない要素である。財政についても、
EBPMによるワイズスペンディングを徹底しつつ、官民連携による投資促進等の成長力
強化を図るとともに、財政の信認を確保していくことは、民需主導の経済成長を支える重
要な基盤となる。
以上の方向性に沿った改革を進め、人口減少が深刻化する2030年代以降も、実質1%を
上回る経済成長を実現するとともに、これまでと同様に医療・介護給付費対GDP比の上
昇基調に対する改革に取り組み、一定幅でのPBの黒字基調を維持していくことができれ
ば、長期的な経済・財政・社会保障の持続可能性が確保される。こうした長期のあるべき
姿からバックキャストして、今後の中期的な経済財政運営を進めていく。
(地域ごとの特性・成長資源をいかした持続可能な地域社会の形成)
2050年にかけて、都市部では高齢人口が増加する一方、地方部では人口減少が深刻化す
るなど、人口動態の変化の現れ方は自治体や地域ごとに異なる。また、老朽化により更新
時期を迎えるインフラ・公共施設が一斉に増加するとともに、人口減少の更なる進展に伴
って、担い手不足や一人当たりでみた公共サービス維持のコスト増が顕在化し、個々の自
治体だけでは持続可能性を確保できない地域も出現する可能性がある。こうした中で、地
方創生の新展開を強力に推進して、地域の人口減少や東京一極集中に対応し、地域の特性
や魅力を活かした自律的な地域社会を創出していく。また、広域化・共同化により公共サ
ービスやインフラの選択と集中を進めるとともに、DXや新技術の社会実装により地域機
能やサービスの高度化を図り、新しい生活スタイルへ移行させていく。
(海外の成長市場との連結性向上とエネルギー構造転換)
国際情勢の不確実性やエネルギー・資源制約の高まり等に対処し得る国際競争力の強化
と経済安全保障の強靱化の必要性が高まっている。こうした中で、人口減少下で資源に恵
まれない我が国が持続的な経済成長を実現するため、成長市場との連結性を高め、海外の
人材・資金を積極的に呼び込み、
我が国の投資拡大やイノベーション向上につなげていく。
また、エネルギー自給率の大幅な向上によりエネルギー安全保障を確保し、脱炭素とコス
ト削減の両立により国内産業の稼ぐ力を強くするエネルギー構造に転換していく。我が国
は、世界全体の課題である気候変動対策などの分野において、先端を切りひらき、その解
決に貢献していく。
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