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資料3 ①看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案 (23 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00003.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第3回 6/20)《文部科学省》
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「卒業時点・各領域実習前時点の到達度」は、コンピ
テンシー基盤型教育1)を実現すべく、Miller のピラミッ
ド2)3)で表現した。これは、看護実践の機会とパフォーマ
ンスを保証するための学修目標に対する学修評価の考
え方の一つである。
看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案では、各
層に対応する資質・能力の到達度を、
①Knows(Knowledge):専門職としての能力を発
揮するために必要な知識、②Knows
How(Competence):収集した情報を分析・解釈し
て臨床に応用する能力、③Shows
How(Performance):模擬的な環境を含めて行動
として示す能力、④Does(Action):臨床の場面で実
践する能力、とそれぞれ定義した。
「臨地実習時点の指導体制と委託の程度」は、Olle
らの EPA:(Entrustable Professional Activities)の考え方である、①学生は教科書文献的知
識だけでなく臨床現場で必要となる思考や、医療面接、身体診察、基本的臨床手技、文書作成等の技
能、プロフェッショナリズム及び学修上の態度も含めたコンピテンシーを総合的に学ぶ、②学生は基本
的な知識・スキル・態度・思考・判断・表現力を患者及び多職種から学ぶ、③指導体制(教員または実
習施設のスタッフ)は、学生の実践能力に関する情報を得て、それに応じた対象者の業務を一部任せ
る、の視点を参照にした。
また、医療専門職がコンピテンシーを獲得するためのカリキュラムへの EPA 導入 4-6)も参考に、看
護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案では、信頼して任せることができる業務や資質・能力の視点
から「臨地実習時点の指導体制と委託の程度」を、①看護師など(施設)の直接の監督下でできる(看
護職かつ臨地実習施設の職員)、②教員などの直接の監督下でできる(看護職だが臨地実習施設の
職員ではない)、③看護師などがすぐに対応できる状況下でできる(学生への委託)、④見学する、⑤
経験なし(学生が臨地実習で経験することができない)という指導体制と委託の程度の 5 段階で示し
た。
看護学士課程の教育機関は、教学マネジメント(大学がその教育目的を達成するために行う管理運
営)指針に基づき、内部質保証と学修成果達成の取り組みを行う必要がある。臨地実習で看護学生が
対象者に実践するためのコンピテンシーとアウトカムの保証として臨地実習前時点の到達度を活用し、
臨地実習での実践の機会確保すること、実践の機会を経た卒業時点で到達度に達成したかという看
護学教育の質保証のとして、卒業時点の到達度を活用することが期待される。
【引用文献】
1)
Frank, J. R., Mungroo, R., Ahmad, Y., Wang, M., De Rossi, S., & Horsley, T. (2010).
Toward a definition of competency-based education in medicine: a systematic review of
published definitions. Medical teacher, 32(8), 631-637.
2)
Miller, G. E. (1990). The assessment of clinical skills/competence/performance.
Academic medicine, 65(9), S63-7. https://doi.org/10.1097/00001888-199009000-00045
3)
大西弘高. (2017). 学習者評価とコンピテンシー基盤型教育. 医療職の能力開発, 4, 21-28.
4)
Ten Cate, O., Chen, H. C., Hoff, R. G., Peters, H., Bok, H., & van der Schaaf, M. (2015).
Curriculum development for the workplace using entrustable professional activities
(EPAs): AMEE guide no. 99. Medical teacher, 37(11), 983-1002.
5)
Ten Cate, O. (2005). Entrustability of professional activities and competency-based

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