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資料2-2 MID-NET・NDB の行政利活用の調査実施状況について[3.8MB] (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44308.html |
出典情報 | 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和6年度第2回 10/24)《厚生労働省》 |
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うち除外基準に該当しなかった患者数は 29,817 人であった。各群の内訳は、対照群
であるエナラプリルマレイン酸塩の処方患者が最も多く、12,448 人であった(別添
表 1)。また、アウトカム①の評価に関して、追跡期間の中央値は 30~166.5 日であ
り、100 人日あたりの検査回数の中央値は、曝露群 1(カプトプリル)を除いた全て
の群で 1 回以上であった。曝露群 1(カプトプリル)に関しては、多くの患者が 1
回の処方のみ(追跡期間の中央値が 30 日)であり、追跡期間中の検査も実施されて
いなかった(別添 表 1)。アウトカム②の評価に関しても、同様の傾向が認めら
れた(別添 表 2)。
◼
肝機能検査値異常の発現頻度の比較
アウトカム①に関する、エナラプリルマレイン酸塩を対照とした曝露群 1(カプト
プリル)、曝露群 2(アラセプリル)、曝露群 4(シラザプリル水和物)、曝露群 7
(ペリンドプリルエルブミン)及び曝露群 10(テモカプリル塩酸塩)の調整ハザー
ド比は 0.68~1.37 であり、信頼区間も 1.00 を含んでいた(別添
図 1)。曝露群 5
(イミダプリル塩酸塩)及び曝露群 8(リシノプリル水和物)に関する調整ハザー
ド比はそれぞれ 0.72 及び 0.69 であり、信頼区間の上限が 1.00 未満であった(別添
図 1)。曝露群 3(デラプリル塩酸塩)については、調整ハザード比が 4.91 であっ
たが、信頼区間は 1.00 を含み、曝露群 11(トランドラプリル)については調整ハザ
ード比が 3.44 で信頼区間の下限が 1.00 を超えていた(別添 図 1)。曝露群 6(キ
ナプリル塩酸塩)及び曝露群 9(ベナゼプリル塩酸塩)に関しては、アウトカムの
発現が観測されなかった。なお、群間で高次元傾向スコアが重なっている集団に限
定した解析についても、主要解析の結果と同様の傾向が認められた。
アウトカム②に関する、エナラプリルマレイン酸塩を対照とした曝露群 1(カプト
プリル)、曝露群 2(アラセプリル)、曝露群 5(イミダプリル塩酸塩)、曝露群 7
(ペリンドプリルエルブミン)及び曝露群 10(テモカプリル塩酸塩)の調整ハザー
ド比は 0.84~1.42 であり、信頼区間も 1.00 を含んでいた(別添
図 2)。曝露群 4
(シラザプリル水和物)については、調整ハザード比が 0.37 であったが、信頼区間
は 1.00 を含み、曝露群 8(リシノプリル水和物)については調整ハザード比が 0.74
で信頼区間の上限が 1.00 未満であった(別添 図 2)。曝露群 3(デラプリル塩酸
塩)については、調整ハザード比が 3.33 であったが、信頼区間は 1.00 を含み、曝露
群 11(トランドラプリル)については調整ハザード比が 2.77 で信頼区間の下限が
1.00 を超えていた(別添 図 2)。曝露群 6(キナプリル塩酸塩)及び曝露群 9(ベ
ナゼプリル塩酸塩)に関しては、アウトカムの発現が観測されなかった。なお、群
間で高次元傾向スコアが重なっている集団に限定した解析についても、主要解析の
結果と同様の傾向が認められた。
対象集団を高血圧症患者に限定した解析では、曝露群 5(イミダプリル塩酸塩)の
アウトカム①での調整ハザード比は 1.14(0.82 - 1.59)と主要解析(ハザード比(95%
信頼区間):0.72(0.55 - 0.93))での傾向と異なっていた。その他の群では、アウ
トカム①及びアウトカム②ともに、主要解析の結果と同様の傾向が認められた。
なお、曝露群 10(テモカプリル塩酸塩)を除くアウトカムの発現数が 10 例以上で
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であるエナラプリルマレイン酸塩の処方患者が最も多く、12,448 人であった(別添
表 1)。また、アウトカム①の評価に関して、追跡期間の中央値は 30~166.5 日であ
り、100 人日あたりの検査回数の中央値は、曝露群 1(カプトプリル)を除いた全て
の群で 1 回以上であった。曝露群 1(カプトプリル)に関しては、多くの患者が 1
回の処方のみ(追跡期間の中央値が 30 日)であり、追跡期間中の検査も実施されて
いなかった(別添 表 1)。アウトカム②の評価に関しても、同様の傾向が認めら
れた(別添 表 2)。
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肝機能検査値異常の発現頻度の比較
アウトカム①に関する、エナラプリルマレイン酸塩を対照とした曝露群 1(カプト
プリル)、曝露群 2(アラセプリル)、曝露群 4(シラザプリル水和物)、曝露群 7
(ペリンドプリルエルブミン)及び曝露群 10(テモカプリル塩酸塩)の調整ハザー
ド比は 0.68~1.37 であり、信頼区間も 1.00 を含んでいた(別添
図 1)。曝露群 5
(イミダプリル塩酸塩)及び曝露群 8(リシノプリル水和物)に関する調整ハザー
ド比はそれぞれ 0.72 及び 0.69 であり、信頼区間の上限が 1.00 未満であった(別添
図 1)。曝露群 3(デラプリル塩酸塩)については、調整ハザード比が 4.91 であっ
たが、信頼区間は 1.00 を含み、曝露群 11(トランドラプリル)については調整ハザ
ード比が 3.44 で信頼区間の下限が 1.00 を超えていた(別添 図 1)。曝露群 6(キ
ナプリル塩酸塩)及び曝露群 9(ベナゼプリル塩酸塩)に関しては、アウトカムの
発現が観測されなかった。なお、群間で高次元傾向スコアが重なっている集団に限
定した解析についても、主要解析の結果と同様の傾向が認められた。
アウトカム②に関する、エナラプリルマレイン酸塩を対照とした曝露群 1(カプト
プリル)、曝露群 2(アラセプリル)、曝露群 5(イミダプリル塩酸塩)、曝露群 7
(ペリンドプリルエルブミン)及び曝露群 10(テモカプリル塩酸塩)の調整ハザー
ド比は 0.84~1.42 であり、信頼区間も 1.00 を含んでいた(別添
図 2)。曝露群 4
(シラザプリル水和物)については、調整ハザード比が 0.37 であったが、信頼区間
は 1.00 を含み、曝露群 8(リシノプリル水和物)については調整ハザード比が 0.74
で信頼区間の上限が 1.00 未満であった(別添 図 2)。曝露群 3(デラプリル塩酸
塩)については、調整ハザード比が 3.33 であったが、信頼区間は 1.00 を含み、曝露
群 11(トランドラプリル)については調整ハザード比が 2.77 で信頼区間の下限が
1.00 を超えていた(別添 図 2)。曝露群 6(キナプリル塩酸塩)及び曝露群 9(ベ
ナゼプリル塩酸塩)に関しては、アウトカムの発現が観測されなかった。なお、群
間で高次元傾向スコアが重なっている集団に限定した解析についても、主要解析の
結果と同様の傾向が認められた。
対象集団を高血圧症患者に限定した解析では、曝露群 5(イミダプリル塩酸塩)の
アウトカム①での調整ハザード比は 1.14(0.82 - 1.59)と主要解析(ハザード比(95%
信頼区間):0.72(0.55 - 0.93))での傾向と異なっていた。その他の群では、アウ
トカム①及びアウトカム②ともに、主要解析の結果と同様の傾向が認められた。
なお、曝露群 10(テモカプリル塩酸塩)を除くアウトカムの発現数が 10 例以上で
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