資料2 地域包括ケアシステムの更なる深化・推進 (166 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25625.html |
出典情報 | 社会保障審議会 介護保険部会(第93回 5/16)《厚生労働省》 |
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認知症バイオマーカー(BM)研究の現状
認知症診断をより生物学に基づいたものにし、早期診断を行うためBMは必須。
2018年に 米国老化研究所よりBMを用いたアルツハイマー病(AD)の定義が提唱された。
BMを用いた治験での被験者層別化や予防戦略の策定等が今後の研究課題として検討されている。
質量分析やSIMOA等の技術が応用され血液BMは大きく実用化に近づき、研究競争が過熱している。
現状
認知症発症の
・25年前:脳脊髄液中アミロイドに変化
・15年前:アミロイドPET陽性、脳脊髄液中タウの上昇、脳萎縮
・10年前:脳代謝の低下、エピソード記憶の低下
・5年前:全般的な認知機能の低下
が生じると言われており、これらをBMによって検出する。
画像BM (MRI, Amyloid PET等):
臨床にも普及しつつあり、確定診断に用いられる。高コストが課題。
髄液BM:有用性は確立されているが、高侵襲、簡便性が課題。
血液BM:血液検査で簡易検出する手法が開発され、現在最も研究が
推進されている。
マススペクトロスコピー
脳の中にアミロイドβの異常蓄積がないかどうかを正確に推定
(島津製作所、国立長寿医療研究センター)
現 在用 いら れ て いる脳脊 髄液や PET イ
メージングの検査に匹敵する極めて高い精
度のアルツハイマー病変(アミロイドβ蓄積)
検出法を確立し、採取が容易な血液(僅か
0.5 mL)でアルツハイマー病変を早期に正
確に検出することが可能(平成30年2月)。
Nakamura A, et al. High performance plasma amyloid-β
biomarkers
for
Alzheimer's
disease.
Nature.
8;554(7691):249-254, 2018.
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