○働き方改革(その2)について 総-3 (111 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00223.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第564回 11/15)《厚生労働省》 |
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北里大学病院】
看護補助者の退職者減少を目指した「看護補助者ラダー※」の導入に係る取組
背景・目的
・人間関係やリアリティショックを原因に、看護補助者の定着率が低かった(退職率12.2%、1年以内離職率43.4%(2016年))
・看護補助者の欠員時は看護師が業務をカバーするため、看護師の時間外勤務が増加する他、看護師本来の専門性が発揮しづらかった
・業務標準化が出来ていない点、部署間で連携できていない点が課題であった
・看護補助者の教育体制確立、モチベーション及び自主性の向上を目的として「看護補助者ラダー」を作成・導入した
※
ラダー(Ladder:はしごを意味する)とは、臨床実践に必要な能力を段階的に示し、看護職の人材育成やキャリア開発、能力評価に活用されている
ツールのひとつ。
取組内容
■看護師のクリニカルラダーを参考に看護補助者ラダーを作成・導入
■レベルに応じた役割が遂行できるような教育体制を構築
看護補助者ラダー
ラダー
レベル
レベル
0
能力基準
「チーム医療の一員としての自覚」
・入職~12ヵ月未満
入職後3年頃
レベル
Ⅰ
「看護補助者業務の理解と範囲を理解」
・看護師指示・サポートのもとベッドサイド
ケアが安全確実にできる
取組効果
看護補助者の離職率の低下
看護補助者の離職率の推移
教育体制
入職前:1日見学実施
入職初週:オリエンテーション
2週目:師長との面談
3ヵ月目:フォローアップ研修
(※各人に個別フォロー看護補助者を設置)
・メンバーシップ研修
・チームSTEPPS研修
入職後7年頃
「部署内チームでのリーダーシップを発揮」
レベル
・経験を積み重ね、業務を効率的な~(中略)~
Ⅱ
チーム医療の一員として主体的に行動できる
入職後10年頃
レベル
Ⅲ
「拡大チーム内でのリーダーシップを発揮」
・看護補助者のリーダーとしての役割が遂行
できる
ラダーの導入
登録型派遣看護補助(登録型派遣により採
用された看護補助者)は2018年より採用
・指導担当看護補助者研修
(※新規入職者を指導)
・リーダーシップ研修
・ファシリテーション研修
(※リーダーシップ研修のファシリテーターを行
う)
◎ モチベーション向上、職場環境改善、リアリティ
ショック軽減等が図られた。
◎ 教育体制、フォロー体制の充実により、入職後間も
ない看護補助者も無理なく業務に取り組めた。
出典:厚生労働省「医療専門職支援人材の確保・定着のための手引書 好事例集」を基に医政局看護課にて作成
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