○働き方改革(その2)について 総-3 (60 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00223.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第564回 11/15)《厚生労働省》 |
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○ チーム医療の推進により、薬剤師は多職種との連携の下で病棟の薬剤業務の充実や薬物療法への積極的な関与など、
更なる業務の充実が求められている。
○ 一方で、地域の薬局等の関連機関や医療機能の異なる医療機関との連携に係る業務にも今後さらなる関与が必要とさ
れており、薬物療法をとりまく最新の知見を幅広く習得するなど生涯研修による質の向上が必要とされている。
2.今後の薬剤師に求めるべき役割及びそれを踏まえた需給推計
(1)今後の薬剤師が目指す姿
② 医療機関
○ チーム医療の推進により、多職種と連携しながら病棟の薬剤業務の充実が求められている。病床機能別に病棟業務の時間を見ると、急性期の病床において
病棟業務の時間が多く、病院機能によって病棟業務の実施状況に差があり、回復期、慢性期などの病床で更なる充実が期待される。
○ 「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」(平成22年4月30日厚生労働省医政局長通知)において薬剤師を積極的に活用することが可能
な業務や、「医師の働き方改革を進めるためのタスクシフト/シェアの推進に関する検討会」(令和2年12月23日議論の整理)において示5された取組を含め、
医薬品の専門家である薬剤師が薬物療法に積極的に関わっていくことが必要である。
○ 病棟業務のほか、薬剤師による外来支援業務、治験・臨床研究、手術室、ICU、救命救急等の業務への取組も必要である。
○ 入退院時等におけるシームレスな薬学的管理を実践するため、地域の薬局等の関連機関や機能の異なる医療機関間との連携に係る業務にも今後関与して
いく必要がある。薬局と医療機関の連携のためには、医療機関の薬剤師として在宅医療をはじめとする薬局の業務についても理解しておくことが必要であり、
薬局の薬剤師との会議や研修等により連携を充実させる取組が効果的である。
○ また、上記の連携等の業務は、薬局の場合と同様に、電子処方箋等の取組や電子版お薬手帳の活用により、業務が大きく変わっていくことが予想されるため、
ICTを活用した薬剤師の業務を積極的に考えることが必要となる。
○ 医療機関における医療安全の取組として、医療安全管理部門に薬剤師を配置すること等により、院内における医薬品安全管理の組織体制を構築するととも
に、他職種への研修等を通して、必要となる情報提供や安全確保を目的とした取組が求められる。
○ 薬機法改正により、先駆け審査指定制度や条件付き早期承認制度等が法制化され、優れた医薬品が早期に実用化されることになるが、医薬品リスク管理計
画(RMP)等を活用して副作用のモニタリングを行うことにより、医薬品の適正使用により貢献していくことが求められる。(薬局の薬剤師も同様)
○ このような業務の充実の一方で、薬局の場合と同様に、対物業務の効率化も考える必要がある。特に、中小規模の医療機関では病棟業務に係る時間が短い
傾向があり、十分な病棟業務や院内での活動の確保・充実のために、業務効率化が求められる。
○ 上記のような各種取組の推進のためには、免許取得後に薬物療法をとりまく最新の知見を幅広く習得するなど生涯研修による質の向上が必要であるとともに、
がんなどの疾患領域に応じた専門性も求められる。
出典:薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会とりまとめ(令和3年6月30日)
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