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第8回日本の医療に関する意識調査 (14 ページ)

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出典情報 第8回日本の医療に関する意識調査(1/31)《日本医師会総合政策研究機構》
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3. かかりつけ医とかかりつけ医機能について

超高齢社会を迎えたわが国において、かかりつけ医の役割が一層重要となる
中、新型コロナの発生を契機に、かかりつけ医、かかりつけ医機能に関する議論
が活発化し、2023 年 5 月に「全世代対応型の接続可能な社会保障制度を構築する
ための健康保険法等の一部を改正する法律」が公布されたことは周知の通りであ
る。かかりつけ医機能の確保に関する事項として、2024 年 4 月に医療機能情報提
供制度の刷新、2025 年 4 月には、かかりつけ医機能報告の創設と慢性疾患患者等
に対する書面交付・説明の努力義務化が施行されることが記載されており5、現
在、かかりつけ医機能を発揮する制度整備の準備に向けて議論が進められている
ところである。

以下では、かかりつけ医機能を担うかかりつけ医に関する国民の意識を改めて
確認する6。コロナ禍を経て、かかりつけ医がいる人の割合に変化が生じている
か、かかりつけ医のかかり方・選び方の要望は何か、また、かかりつけ医はいな
いが欲しい人の状況、必要な情報、かかりつけ医への期待、を整理する。なお、
ここでの「かかりつけ医」の定義は、従来からの定義を踏まえて、「何でも相談
できる上、最新の医療情報を熟知して、必要なときには専門医を紹介でき、身近
で頼りになる総合的な能力を有する医師」としている7。

(1)医療機能情報提供制度の刷新(2024 年 4 月施行)(2)かかりつけ医機能報告の創設(2025 年 4 月施
行)(3)慢性疾患患者等に対する書面交付・説明の努力義務化(2025 年 4 月施行)。
6 本調査では、第 1 回調査よりかかりつけ医に対する国民の意識を把握してきている。かかりつけ医の定義は
実施時の議論の中での定義を使うことを基本とし、かつ一般国民にも分かりやすい文言にすることとした。
7 2013 年の日本医師会・四病院団体協議会合同提言に基づく。第 6 回調査以降、同じ定義を使用している。
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