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第8回日本の医療に関する意識調査 (72 ページ)

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出典情報 第8回日本の医療に関する意識調査(1/31)《日本医師会総合政策研究機構》
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7. まとめと考察



国民の医療への満足度は、受けた医療、日本の医療全般はそれぞれ 91.1%、
79.4%で、いずれも高い水準を維持していた。特に、日本の医療全般の満足
度は、過去調査から継続して上昇していた。コロナ禍の中でも高い水準であ
り、医療に対する全般的な理解が高まっていることが推測される。



かかりつけ医機能の発揮が期待される中、かかりつけ医がいる人の割合は
56.9%で、従来から大きな変化は見られなかった。一方、かかりつけ医に関
する情報への要望は強く、かかりつけ医がいない人(計)の間では 54.9%、
うち、かかりつけ医はいないがいるとよいと思っている人の間では 65.0%が
「不足している」と回答した



その医師をかかりつけ医としている理由として、身近で何でも相談できる、
家族の病歴まで把握している、専門医への紹介など、いわゆる「かかりつけ
医機能」を挙げた人は併せて全体の約 6 割であった。相談や病歴管理、在宅
医療など、かかりつけ医に望む役割には年齢や地域による違いがみられた。
このような国民の認識や要望に応えるため、現状の強みも生かしつつ、地域
の実情を踏まえたかかりつけ医機能のさらなる発揮が求められている。



いざという時や必要な時に、国民がかかりつけ医機能を享受できる準備は必
要であり、そのためには、かかりつけ医がいない人にも、日頃から、かかり
つけ医について一定の意識を持ってもらうことは重要である。本調査の回答
者からは、普段は考えないかかりつけ医について考える機会となった、とい
う意見も挙げられており、具体的な働きかけが効果的と思われる。行政や医
師会などによる医療者への働きかけと同時に、住民への働きかけも望まれ
る。

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