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第3章 令和5年度の自殺対策の実施状況 本文 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/jisatsuhakusyo2024.html
出典情報 令和6年版自殺対策白書(10/29)《厚生労働省》
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第3章

●令和5年度の自殺対策の実施状況

さらに、金融庁及び消費者庁では、多重債
務相談窓口等と精神保健福祉センター等との

切な遺族対応等に取り組んでいる。

マニュアルを作成し、平成31年3月及び令
和2年3月、「ギャンブル等依存症対策基本

資質の向上に取り組んでいる。

連携や、相談員のギャンブル等依存症に係る
知識の向上のため、平成30年3月、対応用

て適切な対応を図れるよう、各消防本部や各
消防学校での教養訓練を通じて、消防職員の

法」(平成30年法律第74号)の施行を踏まえ
た内容の更新等を行った。また、独立行政法



人国民生活センターにおいて、地方公共団体
の消費生活相談員等に対し、ギャンブル等依
存症対策を含む研修を実施している。
消費者庁では、「地方消費者行政強化交付
金」等により、例えばギャンブル等依存症問
題に関する知識の普及など地方公共団体が実
施する取組に対する支援を行っているほか、
独立行政法人国民生活センターにおいても、
地方公共団体の消費生活相談員等に対し、多
重債務問題に関する研修を実施するなどの支
援を行っている。
厚生労働省では、生活保護・生活困窮者自
立支援の分野で、自殺の背景ともなる生活困
窮に対し支援者が的確に対応できるよう、支
援者向けの研修の中でメンタルヘルスに関す
る研修を行うなど、支援員の専門性の向上に
取り組んでいる。また、ハローワークにおい
て、失業や、職場での人間関係・仕事疲れ等
により高いストレス状態になっている求職者

にも対応できるよう、職業相談技法の修得の
ための職員研修の中でメンタルヘルスについ
ての正しい知識を修得できるようにしてい
る。



遺族等に対応する公的機関の職員の
資質の向上

公的機関の職員が業務として自殺者の遺族



様々な分野でのゲートキーパーの養

公益社団法人日本薬剤師会では、平成22
年9月に「厚生労働省自殺・うつ病等対策プ
ロジェクトチーム」が取りまとめた「過量服
薬への取組」を踏まえ、服薬情報を一元的・
継続的に把握し、重複投薬の防止などの薬学
的管理・指導を実施するかかりつけ薬剤師・
薬局を推進するほか、都道府県薬剤師会に対
して薬剤師を対象とした研修会の開催を呼び
掛け、過量服薬防止や自殺予防を念頭に置い
たきめ細かな服薬指導や服薬状況の確認、適
正な服薬に関する支援等、患者と薬の関係を
より丁寧に支援することを始め、処方医や専
門機関との連携等を促進するなどの取組を実

施している。
また、全国理容生活衛生同業組合連合会で
は、平成24年度から、組合又は支部ごとに
理容師を対象としたゲートキーパー講習を開
催し、ゲートキーパーの養成に努めている。
厚生労働省では、令和4年9月、ゲート
キーパーの更なる普及に向けて、厚生労働省

Webサイトのゲートキーパーのページを分
かりやすく見直した。また、令和5年度に
は、新たなゲートキーパー研修教材の作成及
び試行的な講師養成研修を行った。



自殺対策従事者への心のケアの推進

自殺対策推進センターでは、自殺未遂者の

等に対応する場合には、名誉及び生活の平穏

ケアに携わる者が、時に強いストレスにさら

者等に関係する業務に従事する場合には、自
殺者の名誉や自殺者の遺族、自殺未遂者等の
心情等を不当に傷つけることのないよう、適

て自殺対策従事者への心のケア推進について
の内容を盛り込んでいる。

を不当に侵害することのないように十分配慮
しなければならない。このため、警察では、
警察職員が自殺者、自殺者の遺族、自殺未遂

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また、消防では、消防職員が遺族等に対し

されることも多く、いわゆる“燃え尽き症候
群”等で自らの心の健康を損なうおそれもあ
ることから、
「自殺未遂者ケア研修」におい