よむ、つかう、まなぶ。
父親支援マニュアル (21 ページ)
出典
公開元URL | https://www.ncchd.go.jp/scholar/section/policy/project/papasupport_manual.pdf |
出典情報 | 日本初・自治体向け父親支援マニュアルを公開-「父親の産後うつ」や孤立を防ぎ、幸せな子育て期の実現を目指して-(1/30)《国立成育医療研究センター》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
第2章
父親支援プログラムのポイント
まとめ
父親支援プログラムのポイントは、これまでの育児支援の対象者の中心で
あった母親と比較したときに、以下の共通点と相違点の 2 点に注意をする必
要がある。
共通点としては、親としての責任を果たせるように、父親を育児の主体と
する点である。また同時に親としての喜びをしっかりと得られるように、支
援することである。そしてそのことを通じて親自身の成長を実感できるよう
にすることなども、母親の育児支援と共通する点である。支援者の一部には、
まだまだ育児の主体を母親のみと規定し、父親を育児の主体として認めてい
ない場合がある。母も父も親として、その価値や存在は同等である。その点
の理解が必要である。
また相違点は、社会的なイメージと取り巻く環境である。男女共同参画社会
に向けての取り組みが進められているが、「男性らしさの呪縛」は完全になく
なったとは言えない。また「母親に対する呪縛」も、同様に社会には存在して
いる。そしてこのイメージに基づき、仕事中心の生き方をしている父親は多い。
その中で多くの父親たちは、長時間労働や過重な仕事のみの生活を強いられ
ている。そのような生活のあり方と、そのような生活を是とする価値観などは、
父親特有のものである。
このような共通点と相違点を支援者が理解し、父親を取り巻く環境や文化
について知識を深め、父親のウェルビーイングの向上を実現してほしい。そ
のために父親支援のポイントを十分に把握した上で、積極的に父親支援の実
践に関わりを持ってほしいと願う。
21
父親支援プログラムのポイント
まとめ
父親支援プログラムのポイントは、これまでの育児支援の対象者の中心で
あった母親と比較したときに、以下の共通点と相違点の 2 点に注意をする必
要がある。
共通点としては、親としての責任を果たせるように、父親を育児の主体と
する点である。また同時に親としての喜びをしっかりと得られるように、支
援することである。そしてそのことを通じて親自身の成長を実感できるよう
にすることなども、母親の育児支援と共通する点である。支援者の一部には、
まだまだ育児の主体を母親のみと規定し、父親を育児の主体として認めてい
ない場合がある。母も父も親として、その価値や存在は同等である。その点
の理解が必要である。
また相違点は、社会的なイメージと取り巻く環境である。男女共同参画社会
に向けての取り組みが進められているが、「男性らしさの呪縛」は完全になく
なったとは言えない。また「母親に対する呪縛」も、同様に社会には存在して
いる。そしてこのイメージに基づき、仕事中心の生き方をしている父親は多い。
その中で多くの父親たちは、長時間労働や過重な仕事のみの生活を強いられ
ている。そのような生活のあり方と、そのような生活を是とする価値観などは、
父親特有のものである。
このような共通点と相違点を支援者が理解し、父親を取り巻く環境や文化
について知識を深め、父親のウェルビーイングの向上を実現してほしい。そ
のために父親支援のポイントを十分に把握した上で、積極的に父親支援の実
践に関わりを持ってほしいと願う。
21