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父親支援マニュアル (38 ページ)

公開元URL https://www.ncchd.go.jp/scholar/section/policy/project/papasupport_manual.pdf
出典情報 日本初・自治体向け父親支援マニュアルを公開-「父親の産後うつ」や孤立を防ぎ、幸せな子育て期の実現を目指して-(1/30)《国立成育医療研究センター》
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第4章

母子保健・子育て支援事業の見直しとしての研修の実施

一 環 と し て 取 り 組 ま れ る こ と を 想 定 し て い る。

ポピュレーションアプローチ
2 の視点からの父親支援
に関する研修の手引き

そのため、研修の対象は、広く父親に接する機会
のある様々な職種である。

3 全体像
研修の概要

本研修は、その目的・目標の設定から対象者の

1 目的

明確化、内容の検討といった企画から始まり、研

本研修は、父親を含めた家族全体を支援する

修の実施と評価に至るプロセスを含んだ構成と

という視点から母子保健・子育て支援事業を見

している(図4)。また、この研修を実施することで、

直すことで、父親も含めた家族全体の健康を支

現状の母子保健事業を、ポピュレーションアプ

援する家族保健について検討及び展開すること

ローチの視点から、父親を含めた家族全体に働

を目的とする。

きかける仕組みへと見直すきっかけになること
を期待している。そのため、研修の実施後に何ら

2 対象

かのアクションにつながるように、組織内の合

本研修は、自治体の母子保健および子育て支

意形成や事業展開に向けた取り組みについても、
(47ページ)の項目において述べる。
「研修の実施」

援に関わる担当部署や機関が行う職場内研修の
図4

研修の全体像

研修

企画

実施

評価

・目的、
目標の設定

・現状と課題の把握

・参加者の評価

・組織内の合意形成

・対象者の明確化

・優先順位と改善策

・研修自体の評価

・事業展開に向けて

・内容と方法、

取り組み

の検討

評価の検討

研修の企画

研修の前提
本研修の前提として、父親支援という用語や、

1 目的・目標

子どもとその保護者および子育てを支援するこ

研修の内容や方法は、その目的・目標をふま

との法的な根拠、自治体の責務等について整理

えて父親支援に関する自治体の現状に対応した

する(第1章参照)。研修の実施にあたっては、研修

ものを設定すべきである。すでに父親支援に積

を企画する者および参加者がこれらの用語の定

極的に取り組んでいる自治体や、成育医療等基

義を共通の理解として共有しておくことが望ま

本方針に基づく自治体の母子保健または子育て

れる。

支援計画に課題として掲げているなど、おかれ

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