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大腸がんファクトシート2024 (31 ページ)
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出典情報 | 大腸がん対策を推進するための「大腸がんファクトシート」公開(3/27)《国立がん研究センター》 |
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第3章
大腸がんのリスク
3.1 生活習慣に関連する要因
④食 事
喫煙や飲酒、肥満が大腸がんのリスク要因となる一方
日本人は体質や生活習慣が海外諸国と異なるため、食
で、食事については、食品によってがんのリスクを増加さ
事についても、研究班において日本人に特化したがんの
せるものと低下させるものがある。
リスク評価がなされている。国際的な評価でリスク要因
WCRF Internationalは、加工肉は大腸がんの「確実」
であるとされる加工肉・赤肉について、日本人を対象とし
なリスク要因となる食品であるとし、また、それに準じるレ
た疫学研究結果の系統的レビューでは、赤肉と加工肉の
ベルの「ほぼ確実」なリスク要因の食品として、赤肉(牛、
摂取により大腸がんおよび結腸がんのリスクが上昇す
豚、羊、馬、山羊)を挙げている20)。一方で、予防的な効果
る可能性がある、と報告された 21) 。また、その後に行わ
がある(大腸がんの罹患リスクを低下させる)食品もあ
れた、日本人の6つのコホート研究を統合して解析した
り、全粒穀類、食物繊維を含む食品、乳製品、カルシウムサ
研究では、牛肉を多く食べる男性、牛肉、豚肉、加工肉を
プリメントは「ほぼ確実」にリスクを下げると報告されて
多く食べる女性で結腸がんのリスクが上昇していた22)。
いる 20) 。その他、科学的証拠は限定的であるが、関連が
研究班では、特に女性で、加工肉・赤肉の過剰摂取による
示唆される食品として、デンプンの少ない野菜の摂取不
大腸がんのリスク増加の「可能性あり」と評価している4)。
足、果物不足、ヘム鉄含有食品多摂取によるリスク増加
そのほか、コーヒー、食物繊維、カルシウム、魚由来の不飽
や、ビタミン C 含有食品多摂取、魚多摂取、ビタミンD多
和脂肪酸が、日本人において、大腸がんの予防効果の「可
摂取、マルチビタミンサプリメント多摂取によるリスク低
能性がある」食品として評価されている4,23-25)が、結論は
下が挙げられている20)。
得られていない。
⑤ 身体活動
身体活動について、大腸がんでは、特に結腸がんで「確
身体活動が大腸発がんを予防する機序としては、体脂
実」にリスクを低下させると評価されている20)。日本人に
肪の減少とそれに伴うインスリン抵抗性や炎症の減少、
ついても同様の評価がなされており、”中等度から強度
消化が促進されることによる腸通過時間の短縮、などが
の身体活動が、大腸(結腸)がんのリスクを下げることは
想定されている27,28)。ただし、体重減少を伴わない身体
「ほぼ確実」”であると研究班でも評価している4),26)。
活動が与えるインパクトは不明である。
ー 30 ー
大腸がんのリスク
3.1 生活習慣に関連する要因
④食 事
喫煙や飲酒、肥満が大腸がんのリスク要因となる一方
日本人は体質や生活習慣が海外諸国と異なるため、食
で、食事については、食品によってがんのリスクを増加さ
事についても、研究班において日本人に特化したがんの
せるものと低下させるものがある。
リスク評価がなされている。国際的な評価でリスク要因
WCRF Internationalは、加工肉は大腸がんの「確実」
であるとされる加工肉・赤肉について、日本人を対象とし
なリスク要因となる食品であるとし、また、それに準じるレ
た疫学研究結果の系統的レビューでは、赤肉と加工肉の
ベルの「ほぼ確実」なリスク要因の食品として、赤肉(牛、
摂取により大腸がんおよび結腸がんのリスクが上昇す
豚、羊、馬、山羊)を挙げている20)。一方で、予防的な効果
る可能性がある、と報告された 21) 。また、その後に行わ
がある(大腸がんの罹患リスクを低下させる)食品もあ
れた、日本人の6つのコホート研究を統合して解析した
り、全粒穀類、食物繊維を含む食品、乳製品、カルシウムサ
研究では、牛肉を多く食べる男性、牛肉、豚肉、加工肉を
プリメントは「ほぼ確実」にリスクを下げると報告されて
多く食べる女性で結腸がんのリスクが上昇していた22)。
いる 20) 。その他、科学的証拠は限定的であるが、関連が
研究班では、特に女性で、加工肉・赤肉の過剰摂取による
示唆される食品として、デンプンの少ない野菜の摂取不
大腸がんのリスク増加の「可能性あり」と評価している4)。
足、果物不足、ヘム鉄含有食品多摂取によるリスク増加
そのほか、コーヒー、食物繊維、カルシウム、魚由来の不飽
や、ビタミン C 含有食品多摂取、魚多摂取、ビタミンD多
和脂肪酸が、日本人において、大腸がんの予防効果の「可
摂取、マルチビタミンサプリメント多摂取によるリスク低
能性がある」食品として評価されている4,23-25)が、結論は
下が挙げられている20)。
得られていない。
⑤ 身体活動
身体活動について、大腸がんでは、特に結腸がんで「確
身体活動が大腸発がんを予防する機序としては、体脂
実」にリスクを低下させると評価されている20)。日本人に
肪の減少とそれに伴うインスリン抵抗性や炎症の減少、
ついても同様の評価がなされており、”中等度から強度
消化が促進されることによる腸通過時間の短縮、などが
の身体活動が、大腸(結腸)がんのリスクを下げることは
想定されている27,28)。ただし、体重減少を伴わない身体
「ほぼ確実」”であると研究班でも評価している4),26)。
活動が与えるインパクトは不明である。
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