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大腸がんファクトシート2024 (38 ページ)

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出典情報 大腸がん対策を推進するための「大腸がんファクトシート」公開(3/27)《国立がん研究センター》
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第4章

大腸がん検診

4.2 大腸がん検診プログラムと精度管理

4.2 大腸がん検診プログラムと精度管理

① 検診プログラムの種類~対策型検診と組織型検診
がん検診は本来1国1プログラムで行われるべきもので

① 対象集団の明確化

あるが、日本では対策型検診として市区町村が実施主体

② 対象となる個人が特定されている

となる住民検診、健康保険組合や事業主が実施主体と

③ 高い受診率を確保できる体制

なる職域検診、任意型検診として人間ドックがある 7) 。

④ 精度管理体制の整備

対策型検診とは集団全体の死亡率減少を目的として実施

⑤ 診断・治療体制の整備

するものを指し、公共的な予防対策として行われる。

⑥ 検診受診者のモニタリング

対策型検診の理想型が組織型検診であり、英国や北欧諸

⑦ 評価体制の確立

国などで実施されている。Hakamaらは組織型検診の

を挙げ8)、精度管理の重要性を示している。

基本条件として、

② がん検診の精度管理
がん検診の精度管理とは検診が正しく行われているか

検診受診率、要精検率、精検受診率、がん発見率、陽性

評価し、不備な点を改善することである9)。がん検診には

反応的中度が用いられている 9) 。これらのデータを分析

事前準備から検診終了後のデータ分析までの一連のプロ

し改善に向けた取組みを行うまでががん検診の手順と

セス(図1) があり1)、検診の質を測る精度管理指標として

なる。

図1 がん検診の主な手順と精度管理指標

① 全対象者
検診受診率

事前準備:対象者名簿や受診台帳の作成、検診機関との委託契約

② 今年度の対象者

今年度の対象者を抽出
受診勧奨、受診前の説明

③ 検診受診者
要精検率

委託先検診機関が検査を実施
検査結果の把握、受診者へ通知

④ がんの疑いなし
(精密検査不要)

異常なし
または良性の病変

⑤がんの疑いあり
(要精密検査)

要精密検査判定を受けた者に精密検査(精検)の案内

精密検査受診

精検結果の把握、精検未受診者への勧奨

精検受診率

がん発見

がん発見率

陽性反応的中度

検診事業データの分析、翌年度に向けて改善
次回の検診へ

次回の検診へ

治療
出典: がん検診のあり方に関する検討会. がん検診事業のあり方について16) 一部改変

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