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大腸がんファクトシート2024 (44 ページ)

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出典情報 大腸がん対策を推進するための「大腸がんファクトシート」公開(3/27)《国立がん研究センター》
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第5章

大腸がんの治療

5.1 大腸がんに対する治療戦略の概要

5.1 大腸がんに対する治療戦略の概要

大腸癌を疑う病変を認めたら、内視鏡による深達度診断

当するようであればリンパ節郭清を伴う追加外科切除を

を行い、粘膜内癌もしくは粘膜下層への軽度浸潤癌であ

弱く推奨するとされている(表2)。またT1癌で垂直断端

れば内視鏡的一括切除を行う。切除後の病理診断にて追

が陽性であった場合には、外科切除を追加することが強

加外科切除が必要であるかを判断する 1) (表1)。必要に

く推奨されている1)。

応じてCT、MRIなどの画像検査を行い、転移の有無を評

内視鏡切除の適応とならないcStage 0-Ⅲ大腸癌は外

価する。

科切除適応となるが、術前検査・術中所見によるリンパ節

遺残のないよう完全(R0)切除され、病理結果が粘膜内

転移の有無と腫瘍の壁深達度からリンパ節郭清度を決定

癌(pTis癌)であれば転移再発のリスクはないが、粘膜下

する1)。

層浸潤癌(pT1癌)であった場合はリンパ節転移のリスク

遠隔転移を伴うStage Ⅳ大腸癌は、原発巣および遠隔

を伴うため、病理診断で①SM浸潤距離1000μm以上、

転移巣切除が可能であるか評価したうえで、治療方針を

②脈管侵襲陽性、③低分化腺癌・印環細胞癌・粘液癌、④

決定する1)(表3)。

浸潤先進部の簇出Grade2/3の因子のうち一つでも該

表1 早期大腸癌の治療方針(文献1より抜粋)
〔cTis癌またはcT1癌の治療方針〕

cTis癌, cT1癌

cTis癌または
cT1軽度浸潤癌

内視鏡的一括
切除可能

cT1高度浸潤癌

内視鏡的一括
切除不可能

内視鏡切除

病理診断

経過観察

外科的切除

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