よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2-6診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

専門医による治療が必要となる。IPF 患者が急性増悪を起こした場合は、緊急入院のうえ急性呼吸窮迫症
候群に準じた治療(ステロイドパルス療法など)を行う。IPF 以外の間質性肺炎では診断当初から病状に応
じてステロイドや免疫抑制薬を用いた治療を行う場合が多いが、最近では進行性の線維化がみられる患者
には nintedanib が有効との報告もある。
5.予後
IPF の診断確定後の平均生存期間は3~5年間と報告されている。特に、急性増悪を来たした後の平均
生存期間は、2か月以内と予後不良である。また、IPF、および気腫合併肺線維症では肺癌が高率に合併
することが報告されており、長期経過観察中の患者でも注意深い観察が必要である。IPF 以外の IIPs では、
急性間質性肺炎(AIP)を除き一般に治療が奏効し、予後は比較的良好であることが多い。
○ 要件の判定に必要な事項
1.患者数
約 15,000 人以上(平成 26 令和元年度医療受給者証保持者数;8,84615,301 人)
2.発病の機構
不明
3.効果的な治療方法
未確立(根治的な治療法はない。)
4.長期の療養
必要(長期経過観察が必要。)
5.診断基準
あり(日本呼吸器学会関与の診断基準)
6.重症度分類
現行の特定疾患治療研究事業のものを用い、III 度Ⅲ度以上を対象とする。
○ 情報提供元
「びまん性肺疾患に関する調査研究班」
研究代表者 東邦大学医学部内浜松医科大学内科学第二講座呼吸器内科学分野 教授 本間栄須田隆文

- 8-