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参考資料 2 (77 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20221129/index.html
出典情報 財政制度等審議会 令和5年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》
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ケアマネジメントの利用者負担の導入②

資料Ⅱ-1-77

○ 制度創設時、ケアプラン作成は「高齢者の自立を支援し、適切なサービスを確保するため、…そのニーズを適切に把握したうえで、ケアプランを作
成し、実際のサービス利用につなぐもの」とされていたが、その趣旨にそぐわない実情も見られる。
○ 具体的には、「事業者と利用者(家族)でサービスを決めてきて、後からプラン作成だけ依頼された」という経験を見聞きしたケアマネジャーが約
3割いるなど、ケアマネジャーが本来果たすべき役割が軽視されている事例が確認されている。また、居宅介護支援事業所の約9割が他の介
護サービス事業所に併設しており、「法人・上司からの圧力により、自法人のサービス利用を求められた」という経験を見聞きしたケアマネジャーが約
4割いるなど、サービス提供に公正中立性の問題が存在することが窺える。さらに、インフォーマルサービスだけでなく、介護保険サービスをケアプラ
ンに入れなければ報酬を受け取れないため、「介護報酬算定のため、必要のない福祉用具貸与等によりプランを作成した」ケアマネジャーが一定
数いることが確認されている。
○ 利用者が自己負担を通じてケアプランに関心を持つ仕組みとすることは、ケアマネジメントの意義を認識するとともに、サービスのチェックと質の
向上にも資するため、第9期介護保険事業計画期間から、ケアマネジメントに利用者負担を導入すべきである。
◆ケアマネジャーに聞いた「過去1年間に以下のような経験をしているケアマネジャー
について見たり聞いたりしたことがあるか」
事業者と利用者(家族)で
サービスを決めてきて、後
からプラン作成だけ依頼さ
れた

法人・上司からの圧力に
より、自法人のサービス
利用を求められた

よくある, 3.4%

わからない,
18.9%

約3割

よくある, 3.3%

よくある, 12.1%

わからない,
14.5%

わからない,

約4割

ときどきある,
23.8%

全くない,
31.4%

本来であればフォーマル
サービスは不要と考えてい
たが、介護報酬算定のため、
必要のない福祉用具貸与等
によりプランを作成した

約15%

20.6%

ときどきある,
28.1%

全くない,
24.6%
あまりない,
22.6%
あまりない,
20.7%

ときどきある,
12.4%

あまりない,
22.7%
全くない,
41.0%

(出所)「ケアマネジメントの公正中立性を確保するための取組や質に関する指標のあり方に関する調査研究 報告書」
一般社団法人 医療経済研究・社会保険福祉協会医療経済研究機構(令和2年3月)

(例)歩行補助つえを3年間使用する場合(1割負担の者)
販売価格:約1万円 レンタル価格:約1,500円/月
購入する場合

総額 : 約10,000円
(自己負担:約1,000円)

自己負担:約5,400円
(約150円×36月)
貸与に係る給付費:約48,600円
(約1,350円×36月)
福祉用具貸与

ケアプラン作成等のケアマネジメントに
係る給付費:
約360,000円
(約10,000円×36月)

総 額 : 約414,000円
購入する場合と比べて約40万円以上の費用を要している
※ 令和2年度予算執行調査によれば、福祉用具貸与のみの
ケアプランの割合は6.1%。
福祉用具について、利用者本人の希望による購入を認めるべき
ではないか。それにより、ケアマネジメントの費用についても圧縮で
きるのではないか。