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資料1_具体的研究事項と横断的事項について (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33521.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第11回 6/9)《厚生労働省》
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(5)ライフステージやがんの特性に着目した重点研究領域

②高齢者のがん

構成員・参考人からの事前提出意見一覧①

現状と課題

今後の研究の方向性



がん治療のオプションが拡大する一方で、高齢者の身体的負担
となる化学療法の副作用や再発時の治療ニーズの未確定性など
の問題も存在している。2025年には団塊の世代が後期高齢者
となり、がんと慢性疾患、要介護状態、認知症を併せ持つ患者
が増加することが予想され、がん医療やがん疾患の全体構造に
大きな影響を与えることが想定される。承認販売申請前の治験
段階では、超高齢者は除外規定によって除外されることが通例
であるため、適切な用量設定や危険因子の特定が行われない。

新しい治療オプションや技術をどのように高齢がん患者の治療
に適用するかを検討する研究が必要である。承認後(または仮
承認後)に高齢患者への適応可否に関する検討を宿題事項とし
て責任企業に課す一方で、そのために必要な基礎研究や臨床研
究には国から助成を行うスキームを検討する。



高齢者は併存疾患や臓器障害を複数抱えていること少なくない。1.高齢者に比重を置く臨床試験の実施
このため、薬剤等の臨床試験データを日常診療に適応するのに 2.高齢者(総合的)機能評価のスクリーニングツールの開発
限界がある。
と臨床導入
3.リアルワールドデータにより、併存疾患や臓器障害など身
体情報と社会的背景情報(介護や医療機関へのアクセスな
ど)を加味した高齢者医療の評価



高齢者がん、小児がんなどでの治療開発が進みにくい。



高齢者に対する抗がん剤治療の利益と不利益を評価することが
必要です。高齢になればなるほど、暦年齢と肉体的な年齢の幅
が大きくなるにもかかわらず、それを無視して副作用の強い抗
がん剤治療を行うべきかどうか科学的な評価が必要だと考えま
す。



患者さんの人生哲学を考慮した医療が必要です。標準療法とい
う画一的な治療を振り返る時期にしていると思います。過度な
標準療法押しつけ主義の弊害を客観的に評価すべきです。

レジストリを利用した承認制度の検討
承認を伴わないオフラベルユースを可能とする制度の検討

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