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資料1_具体的研究事項と横断的事項について (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33521.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第11回 6/9)《厚生労働省》
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(5)ライフステージやがんの特性に着目した重点研究領域

③難治性がん

④希少がん等

構成員・参考人からの事前提出意見一覧①
現状と課題

今後の研究の方向性



進行がんの治療法の進歩(特にがん薬物療法と他治療との集学 1.難治(性)がんの再定義
的治療)により切除不能進行・再発がんの予後は改善している 2.難治がんの基礎研究の重点化と治療標的探索の加速
が、全体的にその成績は不十分であるほか、膵癌やその他の希 3.難治がんへの治療薬開発の強化
少がん・頻度の高いがん種の希少フラクションの予後は不良で
ある(例えばBRAF変異大腸癌)。



難治がんや希少がんではRCTによる試験を行うことは、時間や リアルワールドデータを活用した臨床試験や薬事承認などを推
進すること、そのための質の高いレジストリーデータ構築を推
コスト面だけではなく倫理面からも問題となる場合がある。
進する必要がある。



標準療法至上主義を改め、早期の段階や術後に免疫療法などの
治療を付加的に行う検討が必要です。



希少がんにおいては、臨床仮説を事前に定義し検証していくと
いうよりも、まず探索的な位置づけで薬効を評価するケースが
多い。試験結果が良好だった場合に海外で承認申請が行われる
と日本独自で試験を行うことができず、ドラッグロスが拡大す
る可能性がある。



希少がんに対する抗がん薬の開発は徐々に進んでいるが、より 候補化合物スクリーニングに新しい技術を導入するほか、非臨
多くの治療標的の探索が必要で、それぞれに対応する新規医薬 床のproof of conceptの段階からアカデミアと企業が連携また
は合同で行うなどして、早期臨床試験への導出を一層加速する。
品開発が今後ますます求められる。
シーズ探索からfirst-in-humanまで産学が一気通貫で開発でき
るアカデミアを中心とする組織を作る。



希少がんのレジストリー体制は一部の施設で稼動(例:Master 希少がんレジストリー体制の整備・拡充
Key Project)しているが、国内患者の集約にまでは至っていな
い。



ゲノム解析の有効活用が必要です。

希少がんにおいては、Phase1臨床試験等の探索的な有効性評
価結果が有望なデータであった場合に仮承認するスキームに
よって、国際共同治験への積極的な参加を通じた開発促進が期
待できる。そのためには、国際共同治験で日本の参加人数の条
件や対照群を求めない、あるいは複数試験で共有するなどが考
えられる。それらの実現に向けたデータセットや評価方法等を
検討する研究が必要と考えられる。

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