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資料1_具体的研究事項と横断的事項について (23 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33521.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第11回 6/9)《厚生労働省》
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(6)がんの予防法や早期発見手法に関する研究
構成員・参考人からの事前提出意見一覧①

現状と課題

今後の研究の方向性



がんの予防法と言うときに、遺伝背景と生活習慣のみに基づく 旧来のがん予防に加えて、体細胞変異検出に基づくリアルタイ
予防法が想定されていて、生体情報に基づくリアルタイムな介 ムがん予防、早期発見法、がんの病勢モニタリングをそれぞれ
入が想定されていない。また早期発見だけで無く、リキッドバ 柱立てするべきでは?
イオプシーなどによるがんのモニタリングという分野も重要で
ある。



良質な研究デザインに基づいた、がんのハイリスク集団のコ
ホート研究によるエビデンスの蓄積が不十分である。



中間報告にある「行動科学等の知見を活かし、個々人に行動変 ヘルスプロモーションの考え方で環境整備に重点がおかれてい
容を促し実践に結びつける科学的な介入方法」の開発は否定は るように、社会システムを用いたがん予防、という方向性を考
しないが、個々人に行動変容を促す手段には限界がある(これ えていくべきであろう
は広く認識されていると思われる)



夜勤・シフトワーカーといった現代の働き方が、がんリスクに 職業コホートなどを用いた仮説検証が必要。また結果に基づい
与える影響について国内のエビデンスが不十分である。(IARC て、がん予防の観点から働き方のガイドラインなどの作成を目
のgruoup 2A)
指す。



日本の研究者が主導するコンソーシアムにおいて、特に欧米に
比べてアジア地域に多いがんの研究(例:感染症とアジアに多
い遺伝的背景との相互作用など)を推進してはどうだろうか。



オミクス技術の進歩と拡充、および、データ蓄積技術や統合技 社会的要請の高い幾つかのがんについて、フラッグシップにな
術の進歩により、戦略的な挑戦が可能になってきている状態に るようなプロジェクトを立てて技術と知識を集約した挑戦を始
あると考える。
めても良いのではないか?



がんの予防や早期発見では、AIを利用した画像診断支援プログ がん研究の取組と社会への展開の間の溝をなくす研究・取組が
必要。重点的に進めるべき分野は、予防や検診。研究・技術開
ラムの社会実装が進んでいない。
発のほか、社会実装をしっかり進める研究が重要と考える。
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ハイリスク集団を対象とした、発がん関連遺伝子変異を含むゲ
ノム解析(分子疫学研究)に焦点を絞るなどの方向性が良いの
ではないか。研究デザインの段階で疫学専門家を加えた研究の
実施が求められる。